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介護福祉士は本当に必要?取得のメリットについて

介護士としてキャリアアップに繋がる資格と言えば介護福祉士です。
介護士として働く人たちの多くは、この介護福祉士の資格を目標にしていて、日々仕事をしながら勉強も頑張っています。

今回は、介護士として働いている方々へ、介護福祉士を取得する事によりメリットがあるかどうかについてご紹介していきます。

介護福祉士になるのは大変なのか

介護福祉士になるためには3年以上の実務経験と、実務者研修を修了している事が受験資格となっています。
まずはしっかり3年間介護経験を積みながら勉強し、さらに実務者研修のカリキュラムを受け、講習や演習を受けていかなければなりません。

介護福祉士になるまでは長く大変な道のりですが、そこをしっかりクリアしていかなければ、資格取得をする事は出来ません。

しかし、介護福祉士になるにはある程度費用も掛かってしまいます。
そのため「別に介護福祉士じゃなくても介護士として働けるからならなくてもいいのでは?」と思っている方もいるようです。

実際、初任者研修やヘルパー2級の資格で何年・何十年と介護の仕事をしている方はいますし、今まで一度も介護福祉士試験を受けた事が無い方もいる様です。
そういった方達の試験を受けない理由として、「介護福祉士も初任者研修も働く内容は同じだから」と言われているようです。

確かに、介護福祉士も初任者研修取得者も、介護施設での介護方法や、訪問介護で行う生活支援の方法について全く差はありません。
このような状況を考えると、本当に介護福祉士という資格が必要なのか?という考え方も生まれてくるのでしょう。

ただし、介護福祉士を取得すればその分メリットもあります。

資格取得で給料アップ!

介護業界は他業種全体から見ても、収入面に関しては決して高い方ではありません。
むしろ介護士の年収は平均より低いとも言われており、昇給の上がり幅も大きい物ではないでしょう。

介護業界の主となる収入源は介護保険料です。
件数や入居できる数は決まっている事が多いため、事業所に入る収入はある程度の所で頭打ちとなってしまいます。

このような理由から、なかなか職員の昇給幅を増やしてあげる事が出来ない事業所も多く、何年働いていてもほとんど基本給が上がらないような所もあるようです。
そんな状況の中、昇給を見込める条件が資格取得なるでしょう。

特に介護福祉士に関しては、少ない所で月に3,000円程度、多い所で10,000円くらいまで月々の給料が増える所もあるようです。

サービス提供責任者になる事が出来る!

こちらに関しては、実務者研修の資格を持っていてもなる事は出来ますが、初任者研修や無資格の方ですとなる事が出来ない立場になっています。

サービス提供責任者とは、訪問介護で必要となる訪問介護計画し、訪問ヘルパーの方達に計画の内容を伝え、介護の指導や管理を行う立場になります。
サービス提供責任者は言わば、訪問介護のケアマネジャーのような立場であり、時には自分も現場で介護サービスを行う事もあります。

やはりこのような立場になるためには実務経験だけでなく、しっかりと知識を学ぶために講習を受け、資格取得者でしか行う事が出来ません。
もちろん介護員よりも給料はよい所が多いので、介護福祉士を取得するメリットになるでしょう。

医療行ための対応も可能に

知識や経験だけでなく、介護福祉士になれば簡単な医療行ためを行う事が可能になります。
内容としては「痰吸引」「経管栄養」になっていて、今までは医師や看護師にしか出来なかった内容を、介護福祉士の資格を持っていれば行う事が出来るようになりました。

もちろん一定の条件が必要になりますが、今まで痰が絡んで苦しそうにしている利用者に対して、何も出来ずにただ看護師を待つ事しか出来なかった介護士も、介護福祉士の資格を取れば、その場でつらい思いから解放させてあげる事が出来るのです。(実務者研修資格者も可能)

また、介護施設としても介護福祉士が多く在籍している事は、痰吸引が必要な方や経管栄養を行っている利用者の受け入れを可能にする事が出来るので、介護福祉士の資格を持っている人は、採用されやすい状況になるでしょう。

まとめ

今回は、介護福祉士の資格取得にメリットがあるかどうかを調べてみましたが、総合的に考えても取得するメリットはあるでしょう。

自分の知識が広がる事はもちろんですし、介護を行うだけでなく、計画や管理をする立場を経験が出来る事や、医療行為が可能な事、そして収入アップに繋がるのですから、取得しない理由はないと思います。
たとえ初期費用がかかったとしても、手当がついて1年くらいで取り戻す事も出来るでしょう。

また、会社にとっても今まで入居困難であった利用者を入居可能に出来ますし、家族も介護福祉士の資格取得者に介護をしてもらう事で安心してもらえる事でしょう。

将来転職を考えている人にも、介護福祉士資格はメリットをもたらすはずです。もちろん働きながら勉強していく事は大変ですし、非常につらい事でしょう。
ただ、その先にある、自分の選択肢や視野を広げるためには必須条件になる資格だと思います。

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