介護士のお仕事
良いケアプラン悪いケアプランとは?
- 2018.03.12 @ 新着
- 介護士のお仕事
介護保険サービスを利用するときに、とても重要なのが「ケアプラン」になります。
ケアマネジャーが作成し、それに沿ったサービス利用となる為、そこには本人の希望や家族の状況、病状や身体状況に合わせた上での介護計画が記載されています。
ただ、全てをケアマネジャーに任せてしまい、(自分に合わないプランを利用する事になっている)(必要ないプランが入っている等)「悪いケアプラン」に沿ってサービスを利用する事になってしまった方も稀にいるようです。
では、良いケアプランと悪いケアプランとはどういった所が違うのでしょうか。
ケアプランとは?
そもそもケアプランとは、要支援・要介護認定を受けている方に介護サービスを利用して貰う為に必要なプランとなります。
また、ケアプランは誰もが作成できるものではありません。
在宅(居宅サービス)での利用の場合には、居宅介護支援事業所や包括支援センター等に配属している「ケアマネジャー」が作成できるものとなっています。
また、特別養護老人ホーム・老人保健施設・特定施設等には必ず配属されているケアマネジャーがケアプランを作成します。
ケアプランの作成および相談は無料です。
全額介護保険での対応となっていますので、気軽に相談する事が出来ます。
ケアプランの作成方法
居宅サービスでの利用についてのケアプラン作成方法ですが、ケアマネジャーが家族や本人と面談を行い、ケアプランを作成します。
ケアマネジャーはケアプランを定期的に見直し、その人のその時の状況に合わせて変更したり、終結させたりしなければなりません。
ときには利用されている方の主治医や、介護サービスを利用している事業者の方達とも話し合いをしながらケアプランを作成するのです。
ケアプランは本人家族だけでなく、関わる全ての人間が話し合いを繰り返しながら作成されていくのもです。
しかし最終的に作成をし、家族や本人に同意をもらうのはケアマネジャーの仕事になりますので、とても重要なポジションになります。
ですが、ケアマネジャーによっては、しっかり話し合い等を行わずに作成したりする人も稀ですがいる様です。
良いケアプラン・悪いケアプランの違いは?
ケアプランの良し悪しはケアマネジャーで決まります。大げさに言えば担当のケアマネジャーでその方の(人生)が左右される事もあります。
その時しっかりとプランを確認して同意をするのは、本人または家族になります。 その時にどのようなプランがよいのかをご紹介していきます。
【本人(家族)の希望のみのプランになっている】
ケアマネジャーは、その場その場の感情に流されてはいけません。
「これはしたくない」「こうしてくれ」等と、利用希望者が言った事すべてがケアプランに入っているのはよくありません。
良いケアプランは、やりたくない物でも、身体状況や環境を考慮して、ケアマネジャーは好ましい・必要と感じた物は少しでも入れていかなければなりません。
ケアプランを渡されたときに、本人の意見がすべて組み込まれていると感じたときには、しっかりケアマネジャーに何故このようなプランなのか聞くようにしましょう。
【毎回同じケアプラン】
昔よく耳にした、いわゆる「コピペプラン」です。これはもう良い・悪いではなく、ダメですね。
ただ良い例として、「1ヶ月間様子を見て、問題ないのでこのままのプランで行きましょう。」 これだったらOKです。意味が分かります。
新規のプランなんかは更新プランの期間を短くして、様子を見ます。その後問題ない為、このままのプランで行きましょう!なんて事は全然ある事です。
しかし「本人も家族も特になんも言わないし、このままでいいか」なんて考えで、半年から1年変わらないケアプランなんか絶対ダメですね。
ケアマネジャーが、その人の事を考えようとしていません。
渡されたケアプランが前回・前々回と全く変わりがないようでしたら、理由を聞いてみましょう。
【介護保険料ほぼ満額利用のケアプラン】
こうする事が悪い事ではもちろんありません。本人の状態を見た上で、また家族の協力があまり得られないような場合等に、どうしても満額利用しなければならない状況もあるでしょう。
そんな時に、しっかりケアマネジャーから内容の説明があり、納得した上での利用が適当な利用方法で、良い例になります。
悪い例になりますが、事業所等によっては売り上げの事ばかり考えている所もあるかもしれません。毎回満額利用してもらえば、その事業所の売り上げもよくなります。
その為「売上重視」の事業所は、無意味にサービスを利用させようとする事もあるかもしれません。
毎回限度額いっぱいのケアプランを渡してきた時は、何故ここまで介護保険のサービスが必要なのか聞きましょう。
理由を聞いても必要性を感じられない場合には、「そのサービス利用は必要ない」と言い切ってしまいましょう。
まとめ
ケアマネジャーが伝えてくる事、プラン説明等でわからない事があれば、都度話を止めて聞いてみましょう。
その時にしっかり説明してくれるケアマネジャーなのか、ごまかしたり、説明をしているのによくわかっていないケアマネジャーなのかで、良いケアプランなのか悪いケアプランなのかがわかります。
担当のケアマネジャーがあまりにもおかしいと感じた場合には、その事業所の長に相談してみましょう。
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