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介護士のお仕事

介護のアセスメントとは

介護士の仕事は、介護が必要な利用者の方の支援業務や介護業務など色々あります。
洗濯や買い物、掃除等の身の回りのお世話をする生活支援サービスや、入浴の介助や排せつ、食事の介助を行う身体介護等に分かれるのですが、一人一人の介護方法や計画については、業務にあたる介護士が考えるわけではありません。

ケアマネジャーがケアプラン(介護計画書)を作成し、それに沿って行います。
そのケアプランを作成するにあたり、非常に重要視されているのが「アセスメント」です。

アセスメントとはいったいなんでしょうか?今回は、アセスメントについてご紹介いたします。

ケアプランの作成方法とは

ケアプランは、ケアマネジャーのみが作成を許されている書類になります。
利用者の状態や家族との状況、資産や地域の情報などをしっかり確認し、その人が今必要としているサービスを、介護保険内で収まるように計画を立てます。

そして先ほど上記で説明したように、その計画書に沿って介護士がサービスを提供するわけになるのですが、ケアプランの書類を一枚作成すればよいわけではありません。
特に利用者の状況・ADLをしっかり把握しておかなければ、ケアプランの作成は出来ません。

特に必要になるのは「基本情報」「モニタリング」「アセスメント」になります。
この情報をしっかり集めてようやくケアプランはプランとして機能しますので、しっかり覚えておきましょう。

基本情報

基本情報とは、利用者の氏名や生年月日、住所や家族構成等の情報をまとめた書類になります。
もっと細かく言えば、自宅がアパートなのか一軒屋なのか、資産や財産はどれくらいあり、誰が管理しているのか、子供や孫の住所等も本人や家族から確認し、基本情報を作成していきます。

これは介護サービスを受ける際に、1番最初に作る資料になるでしょう。
当然、変更があれば随時更新していきます。

モニタリング

ケアプランは定期的に更新する事が義務付けられていて、その更新をする際に必要なのがモニタリングです。
モニタリングとは、ケアプランの評価を行うものとなっています。

利用者に合ったケアプランを作成し、更新が3か月後だとしましょう。
3か月が経ったときに、(ケアプランの項目がその利用者のニーズに合っていたか・しっかりとその項目は行う事が出来たか・今後も継続していくか否か・家族や利用者はその項目についてどう思っていたか)等を、ケアマネジャーや担当介護士、看護師等が集まって評価を行います。

その評価から新たなニーズが出てきたり、うまく行えていない項目についてどのように対応するか等を考え、新しいケアプランが生まれるのです。

アセスメントの重要性

ここまで基本情報とモニタリングについて説明してきましたが、これだけでは大事なケアプランを作成する事はまだできません。
大事なのは「アセスメント」です。これを行う事で初めてケアプランは作成されます。

基本情報はあくまでも情報ですし、モニタリングはケアプランの評価ですから、イコールとはならないのです。
ケアプラン=アセスメントと思ってもらってかまいません。それくらい重要な書類になりますので、しっかりアセスメントを作成しましょう。

アセスメントって?

アセスメントシートとは、その人の「その人が今持っている力の表」だと思って下さい。
その力の表を、以下のように細かく分けて考えていきます。

・コミュニケーション
・認知と行動
・家族や知人の介護力
・健康状態
・ADL
・IADL
・社会交流
・特別な状況

この分けた分野を、さらに細かく項目ごとに分けて1つ1つ確認していきます。

例えばコミュニケーションなら「視力はどうか」「メガネはかけているか」「聴力はどうか」「意思伝達はできるか」と、細かく確認していきます。
そして、この項目事に困りごとはないかを確認します。

さらにはその項目についての利用者の意見・家族の意見・医師の意見等を確認したうえで、ケアマネジャーの判断を決定し、課題(ニーズ)見つけていくのです。

この作業がケアプランに直結させる物になりますので、非常に重要な作業となります。
この作業を怠ってしまうと質の悪い、利用者にあっていないケアプランになりかねませんので、ケアマネジャーはしっかりと行っているのです。

また、アセスメントは一度行えばよい物でもありません。ケアプランを更新する際には必ず行う作業になります。
お年寄りは1か月単位で状態が変わります。これが2か月、3か月となれば何かしら状況は変化しているでしょう。

ケアプランの更新も必ずアセスメントで確認しながら、モニタリングと一緒に課題を見つけ出すのです。

まとめ

ケアプランを作成する上で、どれほどアセスメントが重要なのかを今回ご紹介しました。
アセスメントの項目で、利用者の現在の状況をしっかりと確認していきましょう。
そうする事により課題が見つかり、よりよいケアが出来るようになる事でしょう。

介護サービスを利用する方には大なり小なり必ず課題があります。それを見つけ出すために、アセスメントは誕生したのです。

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