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介護士のお仕事

ご利用者様が歩くことの大切さ。介護士にとってもメリットあり!

ご利用者様が席やベッドから立ち上がり、歩きだすと「転倒の危険」や「見守りきることができるか」と心配したり不安になってしまう介護士は多いと耳にします。しかし、ご利用者様が日中に歩くことで、ご利用者様にとってのメリット、介護士にとってのメリットはたくさんあります。

今回の記事では、日中ご利用者様が歩くことに対するご利用者様のメリットと介護士側のメリット、両方について触れてみたいと思います。

機能維持による自立支援はあたり前

ご利用者様が歩くことのメリットで、介護士の多くが思いつくことが「機能維持」ではないでしょうか?介護系の資格を取得した方の多くが、座学やテキストで「生活の中で機能訓練(生活リハビリ)を取り入れることで、ご利用者様の機能訓練、機能維持につながる」という内容を勉強しているからです。

ご利用者様の「機能訓練」「機能維持」は、介護保険事業すべてにおいて共通する考えであり、介護士はじめ介護保険事業に携わるすべての職種にとって、もはやあたり前の認識となっています。

「機能訓練」「機能維持」となれば、ご利用者様の下肢筋力を維持することに結びつくので、結果的にご利用者様は転倒しにくいお身体を維持することができます。事故やケガが少なくなるのです。

腸の働きの活性化と排便リズムに有効

ご利用者様が歩くことは、上述の「機能訓練」「機能維持」以外のメリットもたくさんあります。

その1つが「腸の働きの活性化」と「排便リズムが整う」ことに有効という点です。

ご利用者様に多い事柄の1つが「便秘」です。介護士として働いていると、ご利用者様の多くが下剤や便を柔らかくする薬の処方を受けていることに気がつきます。

高齢者の多くは、全身機能が低下していく中で、腸の働きも低下し、その結果として便秘になりやすくなっています。

「便秘だから、下剤で排便コントロールする」ということを、多くの介護施設で行っています(医師の処方を受けた薬を適切に使用してです)。排便が無いこと自体は、腸閉塞などの恐ろしい病気につながるので下剤を用いて便を出すことは決して悪いことではありません。

しかし、人間誰もが下剤を使用しなくても、便が出るにこしたことはありません。介護においても、ご利用者様が下剤を使用しなくても、排便リズムが整う方法として、歩くことで腸の活性化を促し、便を排出しやすくなることが期待できます。

食事摂取量のアップにつながる

ご利用者様が日中歩く量が増えると、良い意味で食事量のアップにつながります。これもご利用者様が歩くことの大きなメリットです。介護士にとってもご利用者様の食事が自然とアップすることで、食事を不必要に促す声かけが減り、介護士にとってもメリットであると言えます。

良い意味で食事摂取量がアップすれば、ご利用者様の体力低下や病気を防止することができるという点です。体力のある成人は1~2回食事を抜いても耐えることはできますが、高齢者にとっては1回の食事がきちんと摂取できるかできないかは、生活の維持に大きな影響を与えます。

夜間の良眠につながる

ご利用者様が日中歩く量が増えれば、自然と睡眠リズムも整ってくる方が多いです。

人間誰でも、日中昼寝ばかりしていれば、夜間に眼がさえてしまい眠れなくなります。ご利用者様も同様です。

ご利用者様の日中歩く量が増え、日中の活動量が増せば、夜きちんと眠れるようになります。これは介護士の夜勤者にとって、夜間眠れないご利用者様への対応を減らすことに結びつきます。ご利用者様が夜間良眠であれば、良い意味で夜勤介護士の労働負担は減ります。日中ご利用者様が歩くことに対する介護士側のメリットになるのです。

ご家族様への説明を丁寧にしておくこと

ご利用者様が日中歩くことで、メリットは多くあります。

しかし、転倒の心配が全くなくなるわけではありません。ケアマネ―ジャー中心に、できれば介護士も同席し、ご家族様に対して「ご利用者様が日中歩くことに対する、ご利用者様のメリット」をきちんと説明し、同時に「転倒等のリスクが生じる」ことへの丁寧な説明をしておくことが大切です。

ただし「日中やることがなくてただ座っているだけであったり、ベッドで寝ているだけよりは、歩いてもらった方が好ましい」と思われるご家族様が多いのが現状なので、転倒のリスクに対する説明を丁寧にしておけば、いざ転倒などの事故・ケガが発生したときに、ご家族様からクレームを受けるリスクも少なくなります。

まとめ

ご利用者様が歩くことは、転倒などのリスクを考えたときに、介護士にとっては心配事にもなりますが、ご利用者様が日中歩くことで得られるメリットはたくさんあります。

ご利用者様側のメリットはもちろん、介護士側のメリットもたくさんあります。今回触れた内容が、介護士の良い意味での発想の転換となり、ご利用者様と介護士双方のメリットが増えれば幸いです。

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