高齢者の送迎サービスはどのようなものがあるのか

高齢になると、自分で運転ができなくなり、通院や買い物などで困っている高齢者も少なくありません。
家族が側に住んでいたり、行き先がすぐ側であればタクシーで行くこともかのうですが、それも、高齢者の身体能力が自立していないと厳しいのが現実です。
高齢者の送迎サービスにはどのようなものがあるのか、ご紹介いたします。

介護タクシーは寝たきりの方の旅行にも対応している

一番誰しもが耳にしたことがあるのが、介護タクシーではないでしょうか。
介護タクシーは、車椅子やストレッチャーの方から、独歩で歩ける方までを対象としているタクシーで、運転手はホームヘルパーなどの介護の資格を有する人となります。

そのため、高齢者が一人で外出するとしても、ある程度のレベルであれば対応してくれることも多く、家族が必ず付き添わなければならないということはありません。

しかし、介護を要する分価格は高く、例えば自宅が4階だとしたら一階分がいくらと言う計算が入ってきます。逆を言えば、4階まで送迎してくれるため、歩けない高齢者だとしても、家族が１階まで下ろす必要はありません。

また、介護タクシーでは、旅行サービスを行っているものもあり、寝たきり状態の高齢者を旅行に行きたい際には、一緒にそのタクシーで旅行にいけるサービスもあります。

介護を必要としない高齢者向け、個人タクシー

介護タクシーほどは必要ないが、ちょっとした買い物や通院などで、手を少々貸して欲しい高齢者にとっては、個人タクシーがあります。個人タクシーでは、運転手は特に介護の資格はありませんが、買い物してきたものをお店の前からタクシーまで、そしてタクシーから自宅の玄関先まで運んでくれます。

個人タクシーを使用する場合には、高齢者は自立又は要支援程度で、自分で歩けることが前提となります。価格としては、普通のタクシーと同様の金額で、距離計算のみとなるため、そこまで高くはありません。

デイサービスやショートステイの送迎

デイサービスやショートステイなど、介護保険を利用している場合、その施設から送迎バスが来ます。その送迎バスには、普段介護をしている職員と運転手が基本的には乗っており、バスを乗り降りする際には、介護職員が介助してくれます。

また、自宅から一人で出られない場合には、職員が自宅の中まで迎えに来てくれるため、家族は見守り程度となります。

料金については、介護保険の点数加算と同時に点数が取られており、自宅の中まで迎えにいく場合は、外で待っている高齢者に比べ割り増しになります。しかし、介護の専門職が送迎をしてくれるため、安全で安心できる送迎となります。

まとめ

高齢者の送迎サービスと言っても、様々でありまたその用途に応じて異なってきます。また、専門職がいるかいないかということによっても料金は異なり、さらに介護保険制度の中での送迎もあります。

そのため、買い物や通院などにおいては、その高齢者のレベルに応じてタクシーを使い分け、サービスでの送迎も、その高齢者のレベルに応じて、対応していくことが重要となります。