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高齢者の方・ご家族の方向けコラム

施設を途中で変えても大丈夫?1つの施設で終わりにしないという考え方

ご家族様にとって、介護施設選びは「できることなら失敗したくない」と考えるのが普通ではないでしょうか。
でも実際に「こんな施設に身内を入所させて後悔している」というご家族様がいらっしゃるのも事実としてあるのではないでしょうか。

今回の記事では「介護施設選びで後悔してしまった」と思われているご家族様向けに、施設を途中で変えても大丈夫であることについて触れてみたいと思います。

 

“契約”という関係性において

介護保険法において、ご利用者様(ご家族様)と施設は“契約”という関係にあります。
言いかえれば、ご利用者様(ご家族様)と施設は対等な力関係にあるということになります。

介護保険法施行前までの、措置制度においては、別に誰が決めたわけではないものの世間の雰囲気としては「お世話をしている介護施設側が上、お世話になっているご家族様が下」みたいな上下関係を感じていた方も多かったかと思います。

 

しかし時代は変わりました。
ご利用者様(ご家族様)は、利用料金を支払って介護サービスを受けている(サービスを買っている)立場にあるのです。

お金を支払っているので、支払いに見合わない介護サービスには物申す権利があるのです。

入所前に、契約書と重要事項説明書には目を通しておく

テキスト

世間一般としては、実際に介護を必要とする方(ご本人様)が発生してから介護施設を探されるご家族様が大半ではないでしょうか。
「親やきょうだいが元気なうちから介護施設を探している」という人は、ほとんどいないと思います。

介護サービスが必要になってから介護施設を選び始めるので、
ご家族様としては「介護に困っているし、早くサービスを受けたい」という心境になるかと思います。

しかし、せめて契約書と重要事項説明書には目を通しておくことをお勧めします。

それは、もし介護施設選びに後悔した場合、契約書の内容に基づき契約を解除することに結びつけることができるからです。

後悔してもチャンスはある

もし介護施設選びに後悔してしまった場合、その施設に苦情を申し出る方法もあります。
後悔の度合いが強ければ、契約内容に基づき利用側(ご家族様)から契約を解除する方法もあります。

 

「1度入った介護施設だけで終わりにしない」「そこの介護サービスが悪かったら、施設を変える」くらいの権利者意識を持つことが大切であり、その考えは決して悪くないということをご家族様の立場として認識しておくことが重要であると思います。

まとめ

いかがでしたか?
介護施設は世間に1つだけではありません。変えることができるという考えを頭の片すみにおいておくだけで、ご家族様の心境は、幾分ラクになるかと思います。

今回触れた内容が、介護施設選びで後悔したご家族様のご参考になれば幸いです。

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