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高齢者の方・ご家族の方向けコラム

ユニット型特養は必ず個別対応だとは限らない!施設の方針を見極めよう

特別養護老人ホーム(以下、特養と記します)の入所を申し込んでいるご家族様にとって、いざ「入所が決まった」というお知らせを施設からもらったときは、吉報をもらった心境になると言えるでしょう。
しかもユニット型特養、料金は少々高くても個室で個別に対応してもらえる・・・と思うのは少しはやいかもしれません。

そのユニット型特養は「本当に個別対応してくれるのか」を見極める必要があります。

 

ユニット型特養とは

入所型介護施設をお探しのご家族様は「ユニット型特養」という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。
ユニット型特養とは、基本1名様1部屋の個室1つを与えられ、1つの生活空間(単位)が個室10名様で構成されている特養です。

従来型(4人部屋などの大部屋中心の特養)と違い、ご利用者様1名様に1部屋なので、そのご利用者様に応じたお部屋(居室)環境作りが可能です。

作り(ハード)的には、ご利用者様がなじみやすい生活環境を作りやすいと言えるでしょう。

個室=個別対応とは限らない

歩行

しかし、ご家族様が意識しておきたいのは「個室=個別対応とは限らない」という点です。
作り(ハード)が個室であっても、介護士の関わり(ソフト)が個別対応できているとは限らないからです。

ちょっと視点は変わりますが、個別対応するためにはある程度介護士の人数が必要です。

反対に言えば、介護業界全体が慢性的な介護士不足の状況において、そのユニット型特養は、介護士数が最低限充足しているか、それとも充足していないのかを見極める必要があります。

職員の考え、施設の方針を見極める

仮に介護士数が充足してなくても、ユニットリーダーや、その上の立場にある介護士責任者(介護主任や介護長クラス)に「ご利用者様に対して何を大切に関わっているか?」を聞いておくことは、ご家族様にとって大切と言えます。

介護士責任者クラスの考え方によっては「作り(ハード)は個室」でも、
ご利用者様を見きれないために、介護士が決めた時間に食事や排泄介助を行っている可能性も否定できません。
(つまり、ご利用者様の生活ペースではないということです。)

まとめ

いかがでしたか?

ユニット型特養は作り(ハード)は個室ですが、その施設の方針や職員数によって介護士の関わり方も変わってきます。
ユニット型特養=個別対応と思い込まず、施設の方針を様々な角度から見極めてから、そのユニット型特養に、入所するかしないかを決めることをお勧めします。

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