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高齢者の方・ご家族の方向けコラム

高次機能障害とは、原因と症状について

高次脳障害とは、最近良く耳にする言葉ですが、いったいどのような原因でどのような症状があるのか、わからない人も少なくないのではないのでしょうか。高次脳障害は、誰しもが起こりうる可能性があるからこそ、その原因や症状について知ることが重要となります。

ここでは、高次脳障害の原因と症状について、ご紹介いたします。

脳の病気により発症するので発見が難しい

脳梗塞などの脳の病気だけではなく、交通事故による外傷性脳内出血などにより、高次機能障害は発症します。そのため、年齢に関わらず、脳にダメージを受けた後、高次脳障害が発症してしまうため、40代であったとしても認知症のような症状が出現してしまうことがあります。

高次機能障害は、はたから見ると認知症と症状が煮ている部分もあるため、見分けがつきにくくなりますが、発症経緯が外傷性なのかどうなのかと言うことで、高次機能障害か否かということが変わって来ます。

高次機能に障害が出ると言葉や記憶に障害が出てしまう

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高次機能障害の症状で最も多いものは、言語と記憶の障害となります。
言語は、話そうとする言葉は心の中にあっても、それを上手く発することができず失語症のような症状となります。

それとは逆に、言葉の組立が上手くいかず、相手に伝えたいことを伝えることができない状態になることもあります。どちらも、脳の障害に伴うものとなります。

また、記憶についても、特に短期記憶の障害が出てしまうことが多く、今何をしているのかと言うことを忘れてしまうことがあります。長期記憶として、過去の記憶は残っていることが多く、両親のことなど昔のことは理解できても、今日面会に来た人が誰かと言うことなどの短期記憶が難しくなることが特徴の一つとしてあります。

認知症と違って回復する可能性もある

認知症と違い、高次機能障害は脳に外傷を受けたことによって発症するものであるため、治療をすることによって、回復する可能性が高くなります。
そのため、専門的なリハビリを受け、生活を行っていく中で回復し、元の在宅生活に戻れることも少なくありません。

しかし、脳への外傷であると言うことからも、ゆっくりと長い時間をかけてリハビリを行っていくことが重要となり、さらに内服薬などに関しては一生涯のみ続けなければならなくなることもあります。

また、完治すると言うことは難しく、何かしらの障害は抱えた状態で生活をしなくてはならなくなることが多く、周囲の協力なくしては在宅生活は厳しくなることも現状としてあります。

まとめ

高次機能障害の症状は、認知症とよく煮ている部分もありますが、外傷性ということからも症状が改善する可能性があります。

しかし、完治は難しいことからも、その障害と一生涯暮らしていかなければならないことが多く、周囲の理解が必要となります。

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