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高齢者の方・ご家族の方向けコラム

高齢者の虐待、高齢者の財産を奪う、金銭的虐待について

老後生活をするために、高齢者は多額の貯蓄をしていることが多いです。
また、今の若者も老後のために貯蓄をしている人も、少なくないのではないでしょうか。

しかし、現代高齢者の虐待、特に高齢者の財産を奪う、金銭的虐待が増えています。
では、高齢者の財産を奪う、金銭的虐待とはどのようなものかご紹介いたします。

通帳・年金などすべてを介護者が管理する

認知症高齢者などは、特に金銭管理ができなくなります。そのため、通帳や年金などの管理ができなくなり、介護者が管理することが多いです。

その中で、管理したお金を介護者が自分のもののように使用することもあり、高齢者へはお金を渡さないケースもあります。高齢者が貯蓄し、働いてきたことにより得ている年金にもかかわらず、介護者のお金として使用すること自体が、虐待行為です。

さらに、わからないだろうと思い、通帳からお金を引き出し、介護者自身の生活のみではなく娯楽に使用することも、金銭的虐待と言えます。

必要のない工事による費用請求

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金銭的虐待の一つとして、高齢者の住宅改修工事もあります。
これは、介護者とは別の問題で、高齢者を騙しお金を奪い取る、いわば詐欺となります。

しかし、孤独な高齢者は自宅に訪問した業者を、信頼し親密になっていく中で、騙されているとはわからないまま住宅改修などを行い、金銭を騙し取られてしまいます。

その結果として、財産をすべてとられてしまい、お金がなくなったらそのまま放置されてしまうことも少なくありません。特に、身寄りがいない高齢者は狙われやすく、虐待に合いやすい状況となります。

金の切れ目が縁の切れ目

昔から言うように、お金がなくなれば縁も切れてしまうこともあります。介護期間が長引き介護度が増していくことに、年金のみでの生活ができなくなることがあります。

そのため、それまで貯蓄してきたお金を、切り崩し生活を行うことが多く、その貯蓄自体も介護期間が長引けば長引くほど少なくなっていきます。介護している家族は、始めはお見舞いに毎日来たり、高齢者に対し優しく接することも少なくありませんが、徐々に介護疲れと金銭的なことも絡み、高齢者への対応が変わっていきます。

誰が、高齢者を見るのか、また不足しているお金は誰が支払うのかと言うことで、高齢者の子ども同士がもめることも少なくありません。その結果、高齢者へお金がないことにより虐待行為が始まってしまいます。

まとめ

お金がる、財産があると言うことは、ないことよりも良いのかもしれませんが、あることによって、肉親同士の争いや騙されてしまうこともあります。金銭管理ができない高齢者が増えている一方で、高齢者への金銭的虐待は増えているのが現状としてあります。

そのため、高齢者がこれから先認知症となり金銭管理ができない状況になった時、どのようにその金銭を管理していくことが良いのかということを、あらかじめ家族もしくは民生委員などと相談していくことが重要となります。

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