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高齢者の方・ご家族の方向けコラム

延命治療にかかる費用は?最後まで安心して暮らせれるように

医療の進歩と発展に伴い、現社会において延命治療および最先端医療の提供がされています。しかし、延命治療には多額の費用が必要となり、家族にとって大きな負担を強いられてしまう事も少なくありません。
延命治療にかかる費用とはどのくらいなのか、また最後まで安心して暮らしていけるようにどうしたら良いのか、ご紹介いたします。

一般的にかかる延命治療の費用とは

病気の状態や、その疾患にもよりますが基本的に延命治療でかかる費用は「個室料」「寝具代」「食費(経管栄養含む)」が自己負担となります。あとは医療費ですが、医療費については高額医療の対応となるため最大でも月に20万程度となります。そのため、その病院の個室料がいくらかにもよりますが、平均すると5000円〜10000円程度なため、自己負担額は20万〜40万くらいとなります。
このように、高額医療を申請したとしても、延命治療を行う事によりかかる月額の費用としては、大体40万〜80万円かかるという事になります。その費用がない場合には、生活保護の申請を行う事で、ほぼ全額免除になることもあります。

どこまでの延命治療をするのか

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延命治療と言っても様々で、人工呼吸器をつけまったく意識のない状態で生き続けることも延命治療となり、また食事を摂取できないため経管栄養を行う事も延命治療となります。そのため、どこまでの延命治療を行うのかという事が、一つ重要なポイントとなります。家族として、少しでも長く生きていて欲しいと願う人は少なくありませんが、延命治療をすることとしないことで、どこまでの寿命が変わってくるのかという事を、きちんと理解することが重要となります。
自然体のままでいるという事は、延命治療を行わないことになりますが、何か一つでも治療を行うという事は延命治療の一環となるという事を理解し、治療を検討することが重要です。

高齢者はどこまでの医療を求めているのか

延命治療をされる高齢者は、どこまでの医療を求めているのか、また求めていたのかという事を、家族は尊厳することが重要です。「何もしないで自然に死にたい」と、言っていたのであれば、延命治療をしない方がもしかしたら本人にとっては、望んでいることなのかもしれません。また逆に、「どんな状態であっても生きていたい」と、望んでいたのであれば、できる限りの延命治療をしてあげることが、家族にとっては必要かもしれません。
延命治療を行うに当たり、延命治療をされる高齢者が望む形にできる限り近づいた治療を、行っていくことがその人を尊厳するためにも、重要なこととなります。

まとめ

延命治療を行う事、また行わないことに対しては、双方にメリットデメリットがあります。また、延命治療を行う事による、家族の負担も大きくなりさらには、生かされている高齢者は、どのような気持ちなのかという事を理解することも重要です。そのため、高齢者が話せるうちに、最期はどのような形が良いのかということを聞き、その気持ちを尊厳することが、家族にとっては重要なことになります。

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