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高齢者の方・ご家族の方向けコラム

糖尿病と動脈硬化の関係は非常に近いものがある

糖尿病と聞くと、3大合併症が有名であり、知らない人も少ないのではないでしょうか。また、糖尿病は生活習慣病の一つであり、血液の病気であり治らない病気として理解している人も、少なくはありません。

しかし、その治らない可能性の高い糖尿病と、皆さんが恐れている動脈硬化とは密接な関係を持っていると言うことを、理解している人は少ないのが現状です。
糖尿病と、動脈硬化の関係についてまとめました。

高血糖だと動脈硬化を引き起こしやすい

動脈硬化は、ドロドロした血液で血管を狭くしてしまうことにより、引き起こされる現象となりますが、糖尿病の特に高血糖状態の場合、血液はドロドロした状態になります。さらに、高血糖は細い血管の血液のみではなく、太い血管の血液もドロドロさせるため、動脈硬化を起こしやすい状態を作ることになります。

そのため、高血糖が続いている人は、動脈硬化を引き起こしやすい状態となっており、血糖コントロールをすることで、動脈硬化を改善することができます。

糖尿病を発症している人は、他の疾患も併発していることが多い

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糖尿病を発症している人は、2型糖尿病の場合特に糖尿病だけに罹患している人は少なく、他の病気も併発している人が多いのが現状です。例えば、糖尿病のほかに、高血圧、痛風、高脂血症など様々な病気を併発しており、糖尿病のみと言う人のほうが少ないのが現状です。

そのため、血液はドロドロしており、動脈硬化を引き起こしやすい状態もしくは、すでに引き起こしている人も多いです。

これは、糖尿病そのものが、生活習慣病により発症することが多く、生活習慣が乱れていることによりそのほかの病気にも罹患していると言うことになります。そのため、糖尿病だから動脈硬化になるのではなく、様々な血液疾患また内臓疾患を持っているからこそ、動脈硬化を引き起こしていると言うことになります。

メタボリック症候群はとても危険

「メタボ」と言う言葉を、聴いたことがない人のほうが少ないのではないでしょうか。
メタボリック症候群とは、腹囲から測定し危険因子の数によって、保健指導の対象となりますが、そのメタボリック症候群の該当者は、血液がドロドロしていると言っても過言ではありません。

また、メタボリック症候群は、血糖値が高値でありなおかつ喫煙などの他因子が含まれることにより、該当者と判断されるため糖尿病予備軍の時点で、動脈硬化も予備軍と予測されていることになります。

まとめ

糖尿病に罹患している場合の多くは、動脈硬化をもたらしている可能性が極めて高いのですが、その背景として、生活習慣病というものがあります。特に2型糖尿病の場合には、生活習慣病の乱れに伴い罹患することが多く、生活習慣を改善することによって糖尿病自体も改善することも少なくありません。

そのため、血液検査の結果、糖尿の数値が高値と出た時には、既に動脈硬化も進んでいるという理解を行いましょう。
今後脳梗塞・心筋梗塞などの動脈硬化に伴う病気にならいように、生活習慣の改善を行うことが重要です。

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