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コミュニケーションのコツ

高齢者と話す際、目線を合す大切さについて解説

介護業界で働くうえで利用者の方と話す際の目線の合わせ方があることはあまり知られていないかと考えられます。
私たちが生活するうえでも、「この目線の高さが丁度いい」や「この目線の高さは嫌い」と言うように、人と話す際の目線の丁度良い場所があります。
しかし、実際介護業界で働く際、どの目線が良いのかは具体的には分からない方が多いと言えます。

また、目線の場所によっては高圧間や威圧感を利用者に与えることがあり、職員と利用者の方の間の信頼関係にも影響を与えかねません。
ここでは、介護業界で働く方が利用者にとって目線の合わせる重要性について紹介します。

目線による印象の違い

人は、話しかけられた相手の目線によって印象がかなり変わってきます。
例えば、相手の方が目線を合わせて話しかけてくれた場合、距離感が程良く何より安心感があります。

では、自分は座り姿勢で相手側は立ち姿勢で話しかけられた場合はどうでしょうか。
上から目線と感じられたり、高圧的な感じや威圧感を感じ、近寄りがたいように感じます。

さらに、自分は立ったままの姿勢で相手側は目だけを向けた場合はどうでしょうか。
おそらく恐怖感を抱くかと考えられます。
これは、人間が本能的に感じられるようです。

このように、私たちは普段の何気ない生活の中でも話す相手の目線によって印象や感じ方が全く違っています。
普段誰かに話しかける際は同じ目線に合わせて話していることが多く、普段から高圧的な目線を相手に向けて話しかける人はいないと考えられます。

自分たちの身近な人たちよりも、子供の方が目線をどのようにして話しかけているのかがわかりやすいです。
なぜなら、目線の合わせ方一つで反応や仕草が全然違ってくるからです。

そのため、養護教育に従事する方や介護業界に従事する方や新人社員の方は目線の合わせ方に今まで以上に注意を払う必要があります。

介護業界で働く方の実態

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目線の合わせ方一つとっても、相手に与える印象や感じ方に関しては、前項に記述しましたが、介護業界の現場では実際どうなのかというと、実は利用者に目線を合わせて話しかけていることは少なく、限られた時になってしまいます。

なぜなら、何か作業や業務をしながら話しかけていることが多く、実際は目線を合わせて話しかけているというよりも会話だけをしていることがとても多いです。
また、利用者に聞こえるように顔を近づけて話しかける方もいますが、これはあまり近づけすぎると利用者の方に恐怖感を与えてしまいます。

ただし、介護業界に従事する方が全員そうとは限らないです。
どんな時でも、利用者の方に目線を合わせて話しかけることが重要です。

目線による利用者に与える影響

人は、話しかけられている時の目線の合わせ方によって印象や感じ方が変わってきます。
それは、介護施設で過ごす利用者にも同じことが言えます。

利用者に話しかける際、同じ目線に合わせて話しかけることが重要になってきます。
では、これを怠った場合はどうなるでしょう。
例えば、壁越しに自分たちが相手と話している所を他の方が見たらどう思うでしょうか。

間違いなくおかしく見えますしかなり違和感を感じます。
また、壁越しで話しているため、壁と壁で挟まれている自分たちでさえも相手に不信感を抱くことが考えられます。

これは、利用者に対しても同じことが言えます。
カーテン越しに毎日話しかけられたり目を合わせないで話しかけることが続く場合、相手に不信感を抱かせてしまい、信頼関係を築けなかったり、「あの職員さんやだ」と言われ業務をするうえでも影響が出てきてしまいます。

利用者はベッド上や車椅子に乗っていることが多い為、目線を合わせる際にはしゃがんで合わせることをお勧めします。
また、目だけでなく顔の位置によって利用者に与える印象も変わります。
あまり近づけ過ぎると、恐怖感や威圧感を与えるため注意が必要です。

まとめ

介護施設だけでなく、私たちの普段の私生活を送るうえで相手どの目線に合わせて話しかけるかを考えることが重要になってきます。
普段の心がけ次第でかなり変わりますので、どの目線に合わせて相手に話しかけているかを振り返る必要があります。

目線の合わせ方一つで相手に与える印象や信頼関係を築くうえで重要になるため、介護業界に従事する方は特に注意を払う必要があります。

また、目線だけでなく顔の位置によっても相手に与える印象もかなり変わります。
遠すぎた場合、相手の顔や目線をどこに合わせて話せばいいかが分からなくなり、逆に顔が近すぎても相手に恐怖心を煽ってしまいます。

そのため、普段の生活から目線の合わせ方や顔の位置に注意を払うことによって違ってくるため、「どのようにすればいいのか」、「相手の方がベッド上にいるからしゃがんだ方が良い」といったように、相手の状況をじぶんで把握することが重要になってきます。

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