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介護士の転職~スムーズに退職するために

ハローワークの給与条件、面接では必ず年収ベースで確認を!

介護業界は慢性的な人員不足。ハローワークによっては、介護系求人に特化したコーナーを設けているところもあります。
介護系の法人・施設を集めて、介護系就職相談会のようなものを開催しているハローワークもあります。
ハローワークの求人情報は信用できますが、介護系法人・施設の見るべきポイントについて触れてみたいと思います。

 

基本的には法的事項を満たしている

採用担当者の立場として、求人をかける場合、公的機関であるハローワークに求人票を掲載するというのは、基本中の基本と言えます。

一般企業が運営する求人サイト、新聞折り込み広告、駅などに設置されているフリーペーパーと違いハローワークへの掲載は無料です。

また、ハローワークに求人票を掲載する場合、ハローワークの職員がその内容を必ずチェックしています。
労働時間、休日、社会保険、有給休暇など、法律で定められている内容を満たしているかチェックしてから一般公開される求人票となるのです。

就職、転職を考えている介護士から見た場合、ハローワークに掲載されている情報は法律的に認められている情報だと思ってまちがいはないでしょう。
(でも、働いてみたらイメージしていた内容と違っていたという可能性もあるので注意が必要です。これについては後述します。)

月額は、下限か?上限以上か?面接で必ず確認を!

面接

ハローワークの求人票において、賃金の欄はほとんどの法人・施設が幅を持たせて記載していると思います。

介護業界において、数年前までのパターンとして多かったのは「入職時は下限」「下限でないにしても、上限額は期待できない(資格や経験があっても)」という感じでした。

ところが最近の介護系法人・施設は、職員の早期離職防止、退職率の軽減について危機感をもつ法人・施設が増えました。
したがって採用する側としては「良いと思った人材は、お金をかけてでも逃がしたくない」という考えのもと、面接時の交渉次第では上限額以上を提示される場合も出てきました。
(私の知り合いの介護福祉士の転職者には、そのような人が増えてきています。)

ここに経験が加味されると、求人票は一般介護職の募集でも、採用担当者からリーダーや主任クラスを打診される介護福祉士も増えています。
役職がつけば、手当が上乗せされ、結果ハローワーク求人票の上限額以上に支給される可能性があります。

「給与の話は面接で聞きにくい」と思っている方もいらっしゃるかと思いますが「生活をするうえでの目安にしたいので」等、一言添えれば面接担当者に対してそれほど悪い印象にはならないと思います。

賞与欄は注意

「ハローワークの求人票だから信頼して大丈夫」と思っていて、意外と見落としがちなのが賞与の支給額の部分です。

最近の介護系法人・施設の中では、「介護職は給与が安いというイメージを覆したい」ために、月額を多めにして、賞与を少なめに設定するところも増えています。

月額給与が良くて、賞与は「有り」と記載されていても、具体的に「○.○か月」と記載されていない場合は、面接で必ず確認するようにしましょう。
具体的に「○.○か月」と記載されていなく、かつ面接で聞いたら、面接担当者が返答に言葉をつまらせる、または返答があいまいで具体的でない場合は、その法人・施設に就職、転職するうえでは注意が必要です。

時間外勤務の実態も面接で確認を!

ハローワーク求人票には時間外勤務(残業)の月平均が記載されています(就業時間の欄の近くにあると思います)。この時間外勤務(残業)は、記載時間の多い少ないに関わらず、実態を面接時に確認しておく必要があります。

例えば「時間外勤務なし」と記載してあっても、実態は定時過ぎても通常として定められている仕事の範囲であれば、時間外勤務(残業)として認めてもらえない場合があります。
よくありがちなのは「介護記録が終わらない」けど「介護記録は通常の業務内」という場合です。

最近では介護記録をパソコン業務化や、介護関係ソフトのシステムで記録する施設も増えました。
パソコン業務化は年配職員は世代的になじめずにネックになる場合があります。

反対に例えば「時間外勤務10時間」というように記載されてあっても、法人・施設の考え方として「定時後30分はすべての介護士につけている」というようなところもあります。
その意味は「時間外勤務として記載されているけれど、実際は定時後30分で帰宅できる」という実態の場合もあります。
「定時後30分で帰宅できて時間外勤務(残業代)がもらえる」のであればお得という考え方もできると思います。

いずれにしても、時間外勤務の実態を面接できちんと聞くようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか?

ハローワークは公的機関であり、その記載内容は信頼できますが、ご紹介したような介護系の求人票のならではのチェックポイントがあります。
今回ご紹介した内容が、就職、転職を考えている介護士の方の参考になれば幸いです。

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