HOME > すべての記事 > 介護士の転職~転職で何が変わる? > 転職後の職場が合わない時の対処方法

介護士の転職~転職で何が変わる?

転職後の職場が合わない時の対処方法

介護の職場は、介護の資格を持ってる人だけが勤めているわけではありません。
無資格者もいれば、介護職員初任者研修修了者、介護職員実務者研修修了者、介護福祉士もいます。

介護の現場には、介護職以外に看護師や理学療法士、作業療法士などの他職種もいて、連携して仕事を行っています。
つまり、自分のベースになっているものと違う人と一緒に働く職場です。ベースになっているものが違えば、価値観もかなり違います。

難しくなる人間関係

本来は介護職よりも看護職のほうが上という職種による上下関係はありませんが、医療という専門知識を持ち、介護士にはできない医療行為ができることから、看護師が介護士より上という認識を持っている人がいます。

実際には、介護士も専門職であり、看護師が医療という面から利用者を見るのに対し、介護士は生活を支えるという面から利用者を見ています。
このような構造上、職員の人間関係が難しくなります。

また、利用者との関わりの中で介護技術の差が出たり、「汚い」「きつい」仕事は避けたり、見て見ぬフリをする職員がいて、仕事に偏りが出るなどで人間関係に不満が生じることも少なくありません。

転職してみてわかることがある

転職といっても、介護分野以外からの転職と、介護分野からの転職があります。
介護以外の職場から転職してきた場合、「思っていた世界と違う」ということはよくあることです。
ボランティアとして介護と関わった経験があっても、仕事として関わると全く違います。

よく言われるのは、記録が多いこと。手書きの記録もありますが、介護もIT化が進み、予想以上のパソコンでの作業量に驚く場合があります。

介護技術の指導する人によって方法が違い、場合によっては先に指導してくれた人のやり方で行って注意を受けることや、女性が多い職場で、想像以上に気を使い疲れるなど、人間関係の難しさにぶつかることもあります。

不規則な勤務時間で体調を崩すことや、今までなかった腰痛が出る、腰痛が慢性化してくるなど、身体面で合わないと思うこともあります。

介護分野からの転職の場合には、介護の方法が今までと違ったり、他職種との連携の仕方が違ったりということがあるかと思います。

「前の職場でやっていた、このやり方のほうが効率がいいのに」「このやり方のほうが、合理的なのに」「これって、やり方がいい加減じゃないか?」など、課題や疑問が見えることもあると思います。

今の職場で続ける方法を探す

介護の職場は閉鎖的なところが多いと言われています。
法人で大きく異動が比較的多いところは、人の出入りがあるのでそうでもないのですが、異動の少ない、またはない事業所では刺激が少なく、今までの方法に疑問を感じることがなく、同じやり方が続けられるということが起きがちです。

そこに新しく来た人が新しい提案をするというのは、なかなか勇気がいります。
少しずつ職員の意識変革を促すつもりで、取り組むほうがいいかもしれません。

言い過ぎると、元からいた職員は今までのやり方を否定されたと思い、面白くないと感じて、あなたを攻撃したり、仲間外れにされたりするかもしれません。
自分の思いが通っても、改革のリーダーになって他の人との調整役を担うことになり、仕事が増えることや、人間関係に悩むことになるかもしれません。

新しいことを提案することで、「できる人」「やる気のある人」と思われて好意的にとらえられるかどうかは、その職場の雰囲気とあなたが転職してきてからの働き方によります。

他職種の専門性を理解し尊重すること、同僚や上司がそのように行っていることの理由を知り、それを尊重したうえで改善していくことが重要です。
難しいところではありますが、熱意が徐々に他の職員に伝わって、変化していくとしたら、その喜びはとても大きいと思います。

職場の人との人間関係で合わないと思ったときには、信頼できそうな同僚や友人に相談してみます。
味方になってくれたり、対処方法などアドバイスしてもらえたり、悩みを知ってもらえているというだけでも、随分心強くなります。

体調面で合わない場合は早めに上司に相談し、配置換えや勤務上の配慮をしてもらうことにより、悩みが軽減できる場合もあります。
しかし体は資本。なんとか折り合いをつけながら仕事を続けるかどうかは、本人の気持ちや価値観によるところが大きいと思います。

仕事を辞める、転職する

ひと昔前と違って、同じ職場に長い間勤めることが一番という風潮は薄れてきました。
身体やメンタル面で不調を来たす前に職場をやめるのは、賢い選択肢だと思います。

自分の身を守ることができるのは自分しかいません。
合わないと思ったときには、葛藤を抱えたまま勤め続けるのではなく、自分のステップアップ、自分の理想の介護ができるところを見つけて、再度転職することも一つの方法です。

介護業界は慢性的に人手不足ですので、精神面の健康が保たれていれば、仕事を辞めても仕事につけなくなるという心配はないと思います。

まとめ

転職後の職場が合わないときの対処方法をまとめました。
私の周りには、腰痛がひどく、介護現場で利用者の身体介護が困難になったため、ケアマネジャーの試験を受け資格を取得した人がいます。
ケアマネジャー業務につき、身体的な負担が減り、給与はアップしてステップアップしていきました。

合わないと思ったときに、なんとか折り合いをつけてそのまま勤めるのか、その職場の中で改善していくのか、思い切って再度転職するのか判断に迷うところではありますが、自分にとっての最良の道が見つけられるといいですね。

掲載中の転職サイト一覧

介護士の転職~転職で何が変わる?関連記事