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介護士コラム~体験談~

登録ヘルパーは稼げる?稼げない?

介護のほかの求人より高い金額で募集されていることの多い登録ヘルパー。
でも、1時間当たりのお給料は高くても、1日に決まっただけ仕事があるわけではないし、稼げるの?
時給が高くても仕事が少なかったら困るし、1ヶ月にまとまったお給料じゃないと働いていても意味がない、そう思って躊躇している人も多いです。

実際に登録ヘルパーで働いたらどのような働き方になるのでしょうか。
しっかり稼ぐことは可能なのでしょうか。
登録ヘルパーについて詳しく見ていきます。

どうして登録ヘルパーの時給は他の介護の求人に比べて高いの?

登録ヘルパーは1日に何時間仕事がもらえるか保証されていません。
また、仕事をしている時間についてはお給料が出ますが、移動時間はお給料が発生しません。

それから、自転車、バイク、車などを仕事に使う場合、自分が持っている物を使うことが多く、その場合の保険やメンテナンスにかかる費用は自分持ちになります。
そのため、時給は高めに設定されていることが多いです。

登録ヘルパーの利点は?

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登録ヘルパーの利点は他の施設と違い、働ける時間に制限のある人には向いています。
働ける曜日や、働ける時間についてこちらから希望を伝えておけます。
たとえば、子供が学校へ行っている間だけ、保育園に預けている間だけなどでの登録でも大丈夫です。

ただ、事業所が持っている仕事が重なる時間など、希望している時間外でも仕事に入ってほしいと言う打診はあるかもしれません。
その場合は、入れるようなら受けてもいいですし、入れない場合はその旨を伝えるといいでしょう。

仕事量はどのくらいもらえるの?

これは、どこの事業所で働くのかでとても変わってきます。
自分の働きたいと希望している時間帯にどの程度、事業所が仕事を持っているのか、その時間にどのくらい稼働できるヘルパーが居るかにようって仕事量は大きく変わってきます。

生計を自分のお給料から賄わないといけない人は、最初に登録へ行ったときに月にどのくらい収入がいると言う話をしておいたほうがいいでしょう。
そのことで、その事業所で十分仕事が入れるのか、教えてもらうことができます。

また、ハローワークなどの求人では、募集している求人に対して1日に何時間以上、週何時間以上と事業所側の希望が書かれています。
この数字が小さい場合はちょっとお手伝いをしてもらいたい、大きい場合はがっつり入ってほしいなど事業所側の希望を読み取ることができます。

仕事と仕事の間に何時間も待機時間ができるんじゃない?

これも、事業所によって違います。
事業所のサービス提供責任者の考え方が大きく反映される部分でもあります。

前の仕事がもし伸びてしまっても、慌てることなく次へ向かう時間を取っているところもあれば、仕事が終わった後は移動時間しか取らない事業所もあります。
また、事業所によっては午前1件、午後1件などのように件数が少ないこともありますので、最初にどのくらい仕事を入れてもらえるかの確認は大切なのです。

30分の仕事ばかりだと移動が長くなりなかなか給料につながらない

仕事が30分の支援ばかり数件あるのと、数時間まとめて入れる仕事が1件あるのとでは1件当たりが長い方がお給料につながります。

例えば、障碍者支援も力を入れている事業所なら障碍児、障碍者の外出を手伝うことがあります。
その場合、仕事が1時間より長いことがあります。

実例を紹介

私と、一緒に資格を取った仲間など数人の登録ヘルパーの経験者の実例です。

ケース1:平日9時以降~夕方7時ごろまで、土日は1ヶ月で3回以内を希望

障碍者の支援にも力を入れている事業所で、NPO経営の小さな事業所での登録です。

最初は週に1件とかとても少なく最初の月は数千円のお給料でした。
ですが、だんだんと同行させてもらえるようになり、数ヶ月後には4万円、一度仕事を入れてもらえるとその仕事は無くならなかったため1年後には8万円、その後ずっと8万円が続いています。

仕事は平日午前1件、午後1件、ですが曜日によっては全くない日などもあり、時間を持て余してしまいます。

休日は障碍者、障碍児の外出の支援のため1件当たりが5時間から8時間と長いためほぼ休日のお給料です。
訪問の時は家事支援と身体介護があるものの、外出の場合は移動支援とひとまとめになるためおむつ交換などがあった場合もお給料が増えることは無く一律1,000円です。

ケース2:独身で実家暮らしのため働く時間には融通が利くため朝早くから夜遅くまで仕事に入っている

障碍者支援はほぼ扱っていない介護が中心の事業所で、朝6時頃に1件目へ行き、日中に関しても仕事があり、夜は最終10時頃まで入浴介助があるなどハードな働き方、土日も仕事に出て週1回休み。

他のヘルパーにも仕事を振ってほしいと希望を出すものの、早朝、深夜に入れるヘルパーが少ないため仕事の量は変わりません。
給料は25万ほどととてもいいもののここから国民健康保険や国民年金、税金の支払いが必要でした。

ケース3:子育てを終え、調理中心に仕事に入っていた、朝8時に1件目へ行き、夜8時頃まで仕事が続く

こちらは、介護、障碍者両方の仕事量が多い事業所です。
障碍者の外出など土日に集中しやすい仕事は大学の福祉課に在籍しているヘルパーが担当し、その他のヘルパーは平日を中心に曜日と利用者さんがほぼ決まっているため、月曜はこのルートなど、週によって変わることは少ないです。

調理が得意で調理を中心に担当している、時間を無駄なく入れるサービス提供責任者のため効率はいい。
月25万ほど収入はあるものの国民健康保険、国民年金、税金などお給料から支払う必要があります。

まとめ

登録ヘルパーとしてたくさんお金を稼ぎたいと考えたときに、安定した収入が約束されていないという問題があります。

もし、利用者さんが入院されたりしたとき、その仕事の時間はしばらくの間空いたままになるかもしれません。
平日の昼間でしっかり稼ぎたいと思っていてもその時間帯に事業所に仕事が無ければ思ったように仕事がもらえないかもしれません。

ですが逆に働けば働いただけ収入につながる面もあります。
それぞれの利点、欠点を考え希望に合った仕事を見つけてください。

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