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介護士コラム~体験談~

「年越し夜勤を楽しく勤務できる介護福祉士」その理由とは?

入所型の施設で働く介護士の中で、毎年誰かが必ずやらなければいけない「年越し夜勤」があります。
介護士の誰かが年越し夜勤をすることで、ご利用者様の新年を支えることができているのです。

「年越し夜勤」については、どうせやるなら、楽しい気持ちで仕事をしたいものです。
そのような状況の中で、今回ご紹介する介護士体験談は、年越し夜勤を楽しく勤務できる私の知り合いの介護福祉士の体験談をご紹介します。

ある認知症高齢者グループホームの大みそか

私の知り合いの介護福祉士が勤務している認知症高齢者グループホームは、日常からご利用者様がのんびりゆったり生活できる環境づくりを目指しています。

食事や排泄などは、基本的にはご利用者様の意思を優先させ、ご利用者様をせかすような介護はしないグループホームづくりを目指しています。
その他、生活全般がご利用者様のリズム優先で成り立っています(趣味活動や余暇活動は、職員がきっかけ作りをしたりはしているとのことです)。

そのようなグループホームなので、毎年12月31日(大みそか)の夜は、紅白歌合戦を見たいご利用者様に対して、就寝をうながさないようにしているとのことです。(もちろん、いつもの時間に就寝を希望されるご利用者様は、いつもどおりに入眠されます。)

「職場の方が、紅白歌合戦をゆっくり見ることができる」その理由は?

上記でご紹介したように「のんびりゆったり」がベースの認知症高齢者グループホームに勤務している、私の知り合いの介護福祉士は、実は「年越し夜勤(大みそか夜勤)には楽しみがある」と言っています。

その楽しみとは・・・
「紅白歌合戦を、自宅にいるよりもゆっくり見ることができる」というものです。

なぜ、紅白歌合戦を、自宅にいるよりもグループホームで夜勤していた方がゆっくりと見ることができるのか?その理由は次のようなものでした。

「自宅にいると、大みそかであっても家事をしないといけない」

「食事の後片付けなどは、大みそかの方が日頃よりも忙しい」

「家族の中には紅白歌合戦以外の番組を見たい家族もいるので、チャンネル争いで落ち着かない」

「職場(グループホーム)であれば、夕食が落ち着いてしまえば、ご利用者様とリビングのソファーで座りながら紅白歌合戦を見ることができる」

「職員がせかせかしない事も、このグループホームでは求められていることの1つなので、職員皆のんびりゆったりの雰囲気を作るための心がけをしている」

「日頃も、眠れないご利用者様がいればソファーでテレビを見たり、お茶やホットミルクを提供して、職員も一緒に座ってのんびりしている、のんびりゆったりとした雰囲気を作ることも仕事の1つ」

「トイレ介助などはあるけれど、ご利用者様は紅白歌合戦を見ていると熱中するのか、あまりトイレに行かなくなるので、トイレ介助はそれほどたいへんではない」

いかがでしょう?
私の知り合いの介護福祉士が、大みそか夜勤で楽しみにしている内容と、その理由をご紹介しましたが、皆さんはどう思われたでしょうか?(個人の価値観の違いはあるので、あくまでも体験談としてのご紹介であることを、ご承知ください。)

紅白歌合戦以外の楽しみについて

この私の知り合いの介護福祉士は、大みそか夜勤の紅白歌合戦以外の楽しみについて、こんなことも言っていました。

「夜勤明けの元旦の朝食に、お雑煮(お餅はつかわず、お餅もどきの品を使うそうです)を用意するが、職員はご利用者様と一緒に朝食として食べることができ、その食費はタダ(無料)である」

「仕事とはいえ、無料でお雑煮(前日は年越しそば)を食べることができるので、得した気分になる」

「家にいるとダラダラしてしまうが、職場で年越しを迎えた方が年の初めを、引き締まった気持ちで迎えることができる」

年越しそばやお雑煮(もどき)を、タダ(無料)で食べることができることも、大みそか夜勤の楽しみになっているようです。

勤務終了後に、日本酒を飲んでのんびり過ごす

この介護福祉士、大みそか夜勤明けの、自宅での楽しみがあるとのことです。
それは、帰宅後の午前中に、日本酒を飲んでのんびり過ごすことだそうです。

家族には「夜勤明けだから」という理由で、正々堂々と午前から寝る理由もできるし、親戚や知人には事前に「大みそかは夜勤だから、元旦は行動できない」と伝えてあるそうで、誰にもジャマされなずに元旦を満喫できると言っていました。

まとめ

入所型の介護施設に勤務する介護士は、毎年誰かが必ず「年越し夜勤」をしなければいけませんが、今回ご紹介した私の知り合いの介護福祉士のように、考え方によっては楽しく年越し夜勤をすることができるのではないでしょうか。

年越し夜勤も考え方次第で楽しくなる事例として、参考にしていただければ幸いです。

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