介護士コラム~体験談~
資格を取得した直後はぜひ重度ご利用者に関わる仕事を希望しよう!
- 2016.02.22 @ 新着
- 介護士コラム~体験談~
私は職員の採用にも関わることがあります。
介護初任者研修など学んだ直後の方を面接するときに多い発言が「資格を取ったばかりだから、まずはデイサービスなどの介護度の軽いご利用者に関わり徐々に介護度の重たい方に関わっていきたい」といった類の発言です。
その発言を聞くと私は「経験が無いからこそ、資格を取ったばかりで記憶が新しいうちに重たい方と関わった方が良い」と返答するようにしています。
そして「できれば夜勤のある入所型からはじめた方が良い」と付け加えるようにしています。
私が実際に体験した悔しい思い
実際に私は(意図的にでなく結果的ではありますが)軽い方から関わり悔しい思いをしました。
というのは、軽い方ばかりと関わっても介護職として年数だけは過ぎていくわけで、あるタイミングで異動で重度の方に関わることが多くなったときに「自分がいかに何もできない、わかっていない介護職か」を痛感したからです。
異動先の周りの職員の目も「あの人は経験者だって聞いていたけど、たいしたことないわね」といったように見られている気がしたのです。悔しかったですが、事実ですからしかたがありません。
悔しさを克服した方法
恥をかいてもいいやと思いながら、異動先の周りの職員に教えてもらいながら、重度の方の入浴介助を志願して午前も午後もやらせてもらったり、重度の方のおむつ交換を志願して繰り返しやらせてもらったりして、名ばかり経験者の汚名を返上すべく必死にがんばりました。
こんな思いをしない、させないためにも、私は初任者研修など学びたての応募者の方には、あえて重たい方と関わることを勧めます。
実際に重たい方から関わりだした職員を見ていると3年もすると立派なリーダー層になって後輩に自信を持って教えることができています。
重たい方、重度の方から関わるメリットはたくさんあります。
介護面の視点で見れば・・・
- 排泄介助は定時誘導や定時交換のご利用者が多いのである程度時間のめやすがハッキリしている
- おむつ交換などの方は、ほぼ毎回同じ手順になるので繰り返し関わることで介護職としてやるべきことがわかりやすく、手際もよくなる、上達する
- 片麻痺(まひ)のある片は、介助する基本の方向、介護職の基本の立ち位置などがハッキリするのである意味わかりやすい、考えながらやればあまり迷うことがない
このようなことがあげられると思います。
また重度の方は重度になった原因の既往もはっきりとした病名がついている方が多いので、介護職としての基本的な病名を覚えることがで、その病気に対する関わり・観察のポイントなどもわかりやすかったりするのも介護をする上でのメリットだと思います。
まとめ
資格を取ったばかりで自信がないから軽度の方から関わりたいと思っている方、ここは発想を変えて資格を取って学んだ記憶が新しいうちに重度の方と関わるという姿勢で臨んでみてはいかがでしょうか?
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