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介護士コラム~体験談~

私の周りにいる、こんな介護福祉士その3。誰でも始める事ができる例

34才。男性。彼はなんと中国国籍の中国人。
約10年前に日本に来た彼の現在の心境は「まさか10年後に、日本で介護福祉士になっているとは夢のかけらにさえ思えなかった」というものでしょう。

日本の大学に留学して、日本の工業的技術を学び、そして就職先は中国含めた海外にも数か所の拠点を持つ企業でした。

介護を始めたきっかけは、勤めていた会社の倒産

ところがその企業は彼が30才の頃に倒産してしまいました。
(中国経済が好調だっただけに、不運な出来事でした)

中国に戻ることも考えたようでしたが、彼「日本に留学して、人脈などは日本で築きあげたもの。このまま中国に戻っても人脈もなければどんな仕事に就けるかもわからない」と思ったようで、とりあえず日本に残って就職先を探そうとハローワークに通っていたときに、介護の求人が多いことに気がついたとのことでした。

どうせ日本に残って仕事をするなら、今までとは違った分野でもいいかな」と彼はそのとき思ったそうですが、今まで工業系だった彼が介護系の仕事に就くことは全くの分野違い。
(しかも彼は当時無資格です)

彼がさらに言ったのは「正直きれいごとだけを言っていることもできず、目先の生活費が必要だった」とのこと。

理由はともかく、彼はこうして介護の仕事を始めることになりました。

留学してきただけの頭の良さは、介護にも活かされる

介護士
分野ちがいとは言っても、留学生だっただけあってもともと頭が良い彼。
留学で来ているから日本語の読み書きは慣れたものでした。

それだけでなく、「留学の前段階として日本の文化や芸能も学んできた」と彼は言っていましたが、ある意味日本人である私達よりも日本の文化に詳しい(?)ので、ご利用者とコミュニケーションを図る中で彼はあっという間に施設の人気者になったのです。

彼は後に「思った以上に、ご利用者から感謝されることが多く、笑っていただけることが多く、それが励みで介護の仕事を続けようと思った」と言っています。

留学してきただけの頭の良さで、筆記試験は見事合格

実務経験を3年積み、いよいよ筆記試験。
やはりもともと頭が良かったのでしょう。彼は見事1回で合格!
介護福祉士を取得して、今でも変わらず施設の人気者として、そして後輩を指導できる中堅クラスとして活躍しているのでした。

介護を始めたきっかけはともかく、こうして日本以外の国籍で介護福祉士として活躍している人が身近にいると、より一層がんばらなければいけないなーという気持ちになります。

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