介護士コラム~体験談~
認知症グループホームは楽しい!眠れないときのホットミルク
- 2017.09.15 @ 新着
- 介護士コラム~体験談~
認知症高齢者グループホームは、大型施設とは違った、家庭的な環境ならではの楽しさがあります。
いちおう1日の日課は決めてあっても、その通りにならないこともしばしば・・・そしてそれが許されるような家庭的な環境はおもしろさがあります。
今回は、眠れないご利用者様に夜勤で一緒にホットミルクを飲んで過ごした介護士としての体験談をご紹介します。
いちおう消灯時間はあるけれど・・・
認知症高齢者グループホームも、ご利用者様の生活や介護に対する支援の方針や考え方は、そのグループホームにもよるので、一概にどのグループホームが良いとは言えない部分もあります。
ただ、私が介護士として働いていたグループホームは、ご利用者様にとっては良く言えば本当に家庭のような過ごし方ができるグループホームだったと思います。
(悪く言えば、1日の日課は書類上定めていても、その日の出勤者のアイデアで変更できるので日課は実質無いようなものでした。)
夜間の対応についてもそれは言えました。
寝付けないご利用者様に対して「今は夜だからすぐに寝ましょう」といった対応はせずに、「寝付けないのなら、少しここに座っていきますか?(リビングのソファーやイスなどにお誘いする)」といった、すぐに就寝に誘わない対応をしていました。
だって、寝付けないから起きてらっしゃったんですもの。
すぐに寝るようにお声かけする方が無理だと思いませんか?
だから消灯時間をいちおう21:00と決めていましたが、寝付けないご利用者様を無理に就寝にお誘いすることはしませんでした。
ホットミルクを一緒に飲みながら、座ることも仕事?
私が夜勤のとき、寝付けないご利用者様に対して良く使った手は(表現があまり良くなくてスミマセン)、ホットミルクをお出しするという方法でした。
(先輩介護士から教わりました。それと私達の中にもホットミルクを飲むと気分が落ち着く方もいるのではないでしょうか。)
認知症高齢者グループホームは1ユニット最大9名、夜勤者にとっては勤務負担の少ない人数です。
(余談ですが、他の大型施設で夜勤者1人で30名のご利用者様を見ていたことも経験しています。
それと比べると9名というご利用者様数はなんともありがたく思えたものです。)
他のご利用者様が良眠であれば、排泄介助や様子確認のために動き回ることもなかったので、そのご利用者様とホットミルク飲みながら一緒にソファーに座って過ごしたりしてました。
介護士として「こんなにのんびり座っていてよいのかなー」と思うときもありました。
でもそのご利用者様は、ホットミルクを飲みながらお話を適度にされた後、大抵「ごちそうさま。眠れそうよ♪」と笑顔で居室に戻られることが多かったので、これも大切な仕事かなと思うようにしてました。
まとめ
いかがでしたか?
認知症高齢者グループホームのあり方も様々ですが、中にはこのように消灯時間に無理に就寝にお誘いしないことで、結果的に短時間で穏やかな良眠に結びつけることができるグループホームも存在するのです。
認知症のご利用者様との関わりにおいて参考になれば幸いです。
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