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介護士コラム~体験談~

こんな職種も介護経験すると良い!管理栄養士は栄養計画が向上する!

介護施設は、介護士だけの職場ではありません。介護保険においては、様々な職種が協同でご利用者様やそのご家族様を支援することが求められています。
そんな中で、今回は私の職場にいた、管理栄養士が介護経験をしてスキルアップした実体験をご紹介します。

厨房とデスクだけでは、ご利用者様が見えてこない

私が働いていた入所型施設に、その管理栄養士は大学卒の社会人としても新人として入職してきました。(参考までですが、入所定員100人以上の大型施設で管理栄養士は彼女含めて3人在籍していました。)

管理栄養士としての採用なので、厨房奥の管理栄養士が詰める部屋がデスクワークの場所、仕事するエリアはほとんど厨房内です。ここまでは普通の管理栄養士っぽい仕事です。

しかし、もともと介護施設の管理栄養士を志望して入職してきた彼女はこんな事を言うようになりました。「ご利用者様の顔が見えない。何を食べたいのかが見えてこないから献立が考えにくい。」

そして先輩管理栄養士にも相談し、なるべく介護現場に行き、ご利用者様や介護士のナマの声を聞くことを心がけるようになりました。

管理栄養士としての物足りなさから始めた介護

食事
ここまでも、介護施設の管理栄養士としての立ち振る舞いとしては普通の範囲だと思います。この彼女が優秀だったのは、ここから先の行動にありました。

どんな食材や食品加工のしかたが、ご利用者様にとって食べやすいのか、もっと知りたい」そう言って、この管理栄養士の彼女は食事介助を自主的に行うようになりました。

この管理栄養士の彼女、もっともっと介護に踏み込むようになります。
排泄物の確認、褥瘡などの皮膚トラブルの確認などで排泄介助や入浴介助も先輩管理栄養士に相談しながら自主的に介護経験をするようになったのです。

献立作りと栄養マネジメントの視点がより現場目線に!

優秀な管理栄養士の彼女が、後日、こんなことを言っていました。

「ご利用者様の身体づくりのモトになる仕事をするのが、調理師であったり管理栄養士だと思っている」

「排泄状態が良好になる事や、褥瘡などの皮膚トラブルが少なくなることも、食べ物の影響が大きいから、介護現場で実際にご利用者様の介護をすることで、その後の管理栄養士としてのスキルがアップしたと思う。」

「デスク上だけで献立や栄養を考えていたら、管理栄養士として成長しなかったと思う。」

彼女の発言に心打たれるものがありました。

まとめ

いかがでしたか?管理栄養士を目指す方、介護経験をするとこんなにもスキルアップできて、管理栄養士としての成長にもつながると思います。ぜひ参考にしてみてくださいね!

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