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介護士コラム~体験談~

認知症コミュニケーション体験談。「アメちゃん」の話で盛り上がれ?

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「認知症の方とのコミュニケーションは難しそう・・・」と思っている方は結構多いのではないでしょうか?
でもこんな楽しいコミュニケーションも取れるということをぜひ多くの方に知ってもらいたいと思います。

私の認知症コミュニケーション体験談をご紹介します。

 

昭和10年代生まれのDさんとの出会い

昭和10年代生まれのDさん(男性)はアルツハイマー型認知症と診断されていました。
同じ話を短時間で繰り返し、食事をしても食べたことを忘れてしまうという“よくある認知症のイメージ”のご利用者様と言ってもよい方でした。

でもこのDさんがハマる話を発見したのです(詳しくは後ほど・・・)。

さて昭和10年代生まれというと、幼いときに戦争体験をして終戦はもの心つく頃になるので記憶に残っている方も多いようです。

終戦後にアメリカ軍(マッカーサー元帥という人物に代表される、戦後の日本復興のために活躍された方たち)がやってきたとき、アメリカ軍の兵隊さんとのふれあいの記憶が鮮明に残っている方も多いようです。

食事を食べたことを毎日のように忘れてしまうDさん

話はDさんに戻ります。

認知症の影響もあり、ほぼ毎日のように食事を食べたことを忘れてしまうDさん。
時々「ごはんはまだか!」「ここの人たち(介護士たちのことを指して)がオレのメシを食っちまうからオレのメシがない!」と声を荒げることもありました。

介護士チームも最初はお茶を出したり、「もう少しでお食事できますよ」とお声かけしてごまかしながら関わっていたのですが、だんだんそれも通用しなくなり、どうしたものか悩んでいました。

新聞にのっていた戦後の記事がきっかけの「アメちゃん」

Dさんとの関わりに悩む介護士チーム・・・

ある日、Dさんが何気なく新聞をながめていらっしゃいました。
そして突然「このアメちゃんが・・・」と話しだしました。

関わっていた私は(というか介護士チーム全員がそう思ったと思いますが)、てっきり食べる飴(アメ)のことかと思いました。
だってDさんは食事を食べたことを忘れてしまうからです。

私「飴(アメ)が欲しいんですか?」
Dさん「(新聞を指さしながら)?アンタ何言ってるの?アメちゃんだよ、このアメちゃん」
私「??」
Dさん「戦争の相手だよ」

そうなんです!

Dさんの発した「アメちゃん」は飴のアメはなく、アメリカのアメだったんです!

このアメリカ兵の「アメちゃん」の話になると、アメリカ兵にチョコレートをもらったり優しくしてもらった思い出、Dさんは30分くらい活き活きと話をされるのです(この話の聞き役は途中から傾聴ボランティアさんの役割になりました)。

Dさんが「ごはんはまだか」と話しはじめたら、「アメでも食べますか」と返答すると、Dさん「アメ?・・・そうアメちゃんがな・・・」と
必ずと言っていいほど思い出を語りだすのです。ステキな笑顔で・・・

まとめ

いかがでしたか?

認知症のご利用者様とのコミュニケーションが楽しいと思っていただければ幸いです。

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