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就職先としての介護施設

施設系か在宅系、就職するならどちらがお勧め?

一概にどちらがお勧めと言えるものではありませんが、その人の性分や目標、大切にしたいものによって向き不向きはあるかと思います。

例えば、介護職未経験の方が介護職での就職を目指すのであれば施設系の方が良いでしょうし、責任を持ちながらでも気楽に働きたい方は在宅の方が向いているでしょう。

 

以下ではその理由と施設系・在宅系の特徴や長所・短所などをあげ、どんな方にどちらが向いているのかを紹介していきます。

介護という仕事は、そのサービスの幅広さゆえに、同じ介護職であっても働き方や特徴、求められるものも大きく違います。

この機に施設系と在宅系の違いを知っていただき、就職や転職の活動の参考にしてもらえたら良いと思います。

 

気になる給与、高いのはどっち?

正規雇用の介護職員の月給は、労働実態調査では施設系の方が1万円程度高い報告です。
就職活動で比較的賃金を重視しがちな新卒者の就職率も施設系の方が多く、基本給や手当は施設系のほうが高い傾向にあると言えます。

しかし施設や事業所によって給与体系や実賃金に違いがあり、これは「施設系と在宅系」の比較だけではどちらが高いとは断言できません。

収入を重視した就職活動をするのであれば、サービス形態ではなく施設や事業所ごとに比較した方が良いでしょう。

介護スキルや知識が上がるのは施設系

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施設系の職場には多くの同僚がいますので、指導を受ける、情報交換をするなどの機会が多くあります。
先輩の技術を見て盗むこともできますし、反面教師になる職員もいます。

アドバイスや指摘・注意もしてもらえるでしょうし、自分に足りないものに気付けるチャンスがたくさんあります。

対して在宅系では基本的に一人ですので、知識が偏る、自己流の介護になってしまう、などの問題に陥りやすく、また、このことに気が付くのも遅れがちです。

どちらにしても個人の努力次第ではありますが、こういった点での自己管理がしやすいのは施設系です。

高い志をもつ人は在宅系の方が働きやすい

施設介護では多人数の利用者を介助しなければなりませんので、介護サービスの範囲内であっても要望に沿えないことや、やむをえず何かを我慢して頂くことになる場合があります。

対して在宅介護では1対1の介助になりますので、応えて差し上げたいと思えばサービスの範囲内であればいくらでも応えることができます。

 

また、複数の職員が働く施設系の介護現場には、自分の考える介護の在り方と大きく違う考えを持つ職員もいます。

残念なことに、お年寄りに対して失礼な態度や、適切でない介助・対応をしてしまう職員もいます。

こうした職員の言動からくるストレスや影響を受けずに働けるのは在宅系です。

人間関係の種類から見る働きやすさ

職場の人間関係というものはどこにでもありますが、在宅系は同僚や上司はいるものの、顔を合わせる時間はわずかですので、派閥などのくだらない人間関係に巻き込まれることは非常にまれでしょう。

しかし在宅系の仕事は、訪問して介助をするのは一人ですが、当然相手は人間ですので、1対1の2人きりの状態となりますので、利用者との相性が良くない場合はどうしても精神的に辛くなります。

施設系では利用者も職員も複数いますので、この気まずさはありませんが、派閥などができやすく息苦しさを感じることもあります。

施設系なら必須の夜勤、どう捉える?

施設系の介護職員はほぼ必ず夜勤という勤務があります。

正規採用の際に夜勤ができることを前提とする施設が8割あるほどです。

施設には家で生活することが困難な方が入所しているのですから、夜勤は必要な勤務です。

在宅系でも夜勤がある場合もありますが、施設系と比較すると非常に少なく、また、夜勤ができないと正規採用しないということはほとんどありません。

夜勤の主な長所は手当であり、夜勤をすることによって給与が増えます。施設系と在宅系の月給の違いの大きな理由は夜勤にあるとも言えるでしょう。

しかし夜勤は他の勤務よりも長時間であるほか、人が寝ている時間に働くわけですから、生活のリズムが崩れやすく、健康管理が比較的難しくなります。

家庭を持つ方などは夜間に働くことが難しい場合もありますし、夜勤の捉え方は介護職の転職・就職活動において重要な要素です。

まとめ

施設系と在宅系どちらがお勧めかは、結局は人それぞれで大きく変わりますので、一概にどちらが良いと言えるものではありません。

収入で選ぶとした場合、傾向としては施設系の方が高給ではありますが、これも施設や事業所によって違うものです。

介護職未経験の方が介護職での就職を目指す場合に限っては、介護の技術や知識を身に付けやすい施設系を選ぶことを強くお勧めします。

未経験で在宅系から始めることは不可能ではありませんが、分からないことがあってもすぐに質問できる相手がおらず、介護という仕事が非常に難しく感じてしまうと思います。

そうでない場合は自分が大切にしたいものは何なのかを参考にし、より良い就職活動をしてください。

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