介護の求人でオープニングスタッフは危険？

高齢化社会に伴い、様々な介護施設が新たに建設さており、オープニングスタッフの募集も後を絶ちません。オープニングスタッフとは、その施設が開設する前の準備段階から働き始め、新規開拓していく事業となります。

そのため、先が見えにくいという欠点はありますが、介護士自らが新たな施設づくりを行うことができるという、今までにはない感情を持つこともできます。
ここでは、介護の求人でオープニングスタッフは危険なのかということについて、ご紹介いたします。

新規開設事業の土台はどこなのか

オープニングスタッフと言っても、一から始める施設もあれば、土台の施設や病院、企業などがあり、そこから始まる施設もあります。そのため、オープニングスタッフが危険ということを、一概に言うことはできません。

特に、土台がしっかりしている施設の場合には、オープニングスタッフはとても有効的な転職先となることもあります。そのため、まずはその施設の運営先がどこなのか、またどこと提携しているのかということをしっかり把握し、求人内容を確認していくことで転職するか否か決めていくことで危険性を回避することができます。

新規開拓はモチベーションアップにつながることも

施設を新たに設けるとき、その地域に密着し根ざした施設づくりを行います。また、どこに介護が必要な高齢者がいるのか、どうすることで集客することができるのか、どのような介入方法が良いのかなど、介護の現場で働いていた時とは違う視点で高齢者を見ていくことになります。

また、今までやりたくてもできなかった介護が、オープニングスタッフだからこそ新たに介入していくこともでき、その成果を発揮できたとき、介護士としてのモチベーションはアップしていくことができます。このように、新規開拓は介護士のモチベーションアップにもつながり、危険ばかりがあるわけではありません。

利用者数によっては危険である

介護施設は、利用者を集めることができて成り立つものであり、利用者が集まらなければ経営困難となることもあります。特に、土台がないまたはしっかりしていない施設などに関して言えば、介護士の給料自体も業績に応じると掲げていることもあり、利用者が来なければまたは少なければ給料が少ないということもあります。

また、利用者数が確保することができなければ、利用者を確保するための働きかけをオープニングスタッフが行うことが多いのですが、その施設の評判などにより集客することが難しいこともあります。さらに、集客が少ないことにより介護スタッフ事態も少なく、集客をしながら介護を行うということもあり、過酷労働となってしまうこともあります。そのため、利用者数や顧客満足度によっては、オープニングスタッフは危険となってしまうこともあります。

どのような施設にしたいのか、計画性があれば危険ではない

どのような仕事においても、新規事業を立ち上げる場合、最低5年は安定することはできないと言われています。そのため、オープニングスタッフとして働き、なかなか業績が上がらなくても、「だからオープニングスタッフは危険」と考えることは、間違っているのです。

その施設において、どのような施設にしたいのか5か年計画等があれば、ロングスパンで物事を考え、実行していくことになります。その上で、一人の介護士に対する過重労働や契約の補償などがなければ、危険と考え退職することも一つの方法となります。

しかし、新規開拓事業には様々なデメリットがある一方で、開拓している介護施設にはないものがたくさんあり、そこをどのように感じ考えていくかということは、介護士の気持ち一つとなります。そのため、その新規事業がどのような計画性があるのかを理解し、転職していくことで危険かどうかの分かれ道になります。

まとめ

オープニングスタッフは、危険かどうかはっきりとどちらかを示すことは難しく、介護士の考え方ひとつで危険ともなり、危険でもなくなります。特に、新規事業の土台となっている施設や病院・企業などの業績等により、新規事業が落ち着くまでの間フォローしてくれる体制があれば、危険よりも楽しさや意欲向上となることもあります。

逆に、土台の施設や病院・企業などがなく、中小企業として立ち上げた際には、その施設の業績により介護士の処遇面等も決まってしまうこともあり、危険な仕事となることもあります。このように、オープニングスタッフが危険ということではなく、その新規事業を支えている所がどこなのかということにより、その施設がどのように運営されていくのが決まってくるのです。

さらに、どのような新規事業においても最低5年は業績をアップすることは難しいということを理解し、その間常に新たな顧客を集めていくことが、オープニングスタッフとしての役割の一つとなります。