介護士のお仕事
要介護と要支援、受けれるサービスの差について
- 2018.03.11 @ 新着
- 介護士のお仕事
介護保険のサービスを受けるには、介護認定を受けなければなりません。
その後認定が下り、各支援・介護度に振り分けられるのですが、支援と介護では受けられるサービスの違いがあるのでしょうか。
今回はサービスの差について調べてみました。
介護保険サービスを利用する手順について
まずは、介護保険サービスを受ける為の介護認定ですが、どのような手続きが必要なのでしょうか。
【1.申請する】
介護認定を受ける為の申請を行います。
申請の窓口は高齢者相談センターや、介護保険課です。申請は本人の他に家族でも申請する事ができます。
【2.要介護認定】
申請を行うとケアマネジャーが訪問調査を行い、その後審査・判定が行われて、介護や支援が必要な度合い(介護度)が決まります。
【3.結果通知】
結果は申請から原則30日以内に通知され、介護保険証が届きます。新規申請の場合には、介護保険負担割合証も一緒に届く事になっています。
介護保険には有効期限があり、区市町村によって違います。期限前には更新のお知らせが届くので、有効期限が切れる前に更新申請を行いましょう。
4.ケアプランの作成】
その後、居宅介護支援事業所や高齢者相談センター、介護保険施設と契約を行い、本人の意向や家族の状況等を考慮してケアプランを作成します。
【5.サービスの利用】
ここでようやく介護保険のサービスを利用出来るようになります。サービス提供する事業者と契約し、ケアプランに基づいたサービス利用を行います。
利用にあたっては、費用の1割または2割の負担を負担割合証に基づき、自己負担となります。
これが、介護保険のサービスを受ける為の手順となります。
サービス利用については、定期的にケアマネジャーと相談しながらプランの変更を行う事も出来ますし、状態に変化があれば、有効期間内にでも認定の区分変更申請を行う事もできます。
要支援と要介護
それでは、要支援と要介護の違いとは何でしょうか。
【要支援】
要支援は、要支援1と要支援2の2段階に分かれます。
介護は必要とするものの、段階的には一番状態が軽い方達に認定がおります。
自立した生活を行う事は出来るが、自宅掃除や買い物の支援、忘れがちになる薬の管理などを行うサービスなどを受ける方も多いでしょう。(訪問介護サービス)
また、あまり自宅にこもりきりにならないように、週1回程度デイサービスに行って、機能訓練や、他者との交流を希望する事もあるようです。
さらには体の不自由な方が、福祉用具を利用する為にサービスの利用をする方もいます。
要支援者が受けるサービスは「介護予防サービス」と言います。介護予防サービスは、状態の改善と悪化の予防を目的としたサービスです。
出来ない事を補助するだけでなく、利用者本人の出来る事を増やし、いきいきとした生活を送れるように支援します。
【要介護】
要介護は、要介護1から要介護5までの五段階になります。
介護1は比較的軽く、介護2から3は介護がある程度必要であり、介護4から5になると、全面的に介助が必要になります。
要介護のサービスは生活支援ではなく、身体介護を利用する方が多いようです。
要支援者と同様、訪問介護やデイサービス、福祉用具を利用しながら自宅で生活をしていくサービスを利用する方や、自宅での生活が難しい為、施設入所をしながら介護を受ける方とサービス利用の種類は様々あります。
サービス利用の違いは何か?
まず一つ目が福祉用具です。
福祉用具貸与の中には、要介護2以上方から利用できるサービスがありますので、その項目については要支援者の方の利用はできません。
二つ目が特別養護老人ホームへの入居になります。
特養に入居する為には、原則要介護3以上の方が入居条件となっています。また、他の「施設サービス」についても、要支援者の利用はできません。
三つめは地域密着型サービスに含まれる、看護小規模多機能型居宅介護です。
こちらは、要支援者の方には利用が出来ない事になっています。
また、介護予防認知症対応型共同生活介護(グループホーム)も、要支援2の方は利用できますが、要支援1の方は利用する事が出来ません。
さらには「定期巡回・随時対応型訪問介護」や、「夜間対応型訪問介護」も利用が出来ない事になっております。
このように、要支援の状態ですと、まだ軽度との判定になる為に「受けられないサービスがある」との認識で大丈夫でしょう。
本人やその家族の方は、サービスが受けられるのかどうかを担当のケアマネジャーに確認しながら、希望するサービスを選択していきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。要支援者と要介護者では受けられるサービスの差は細かく設定されているようです。
身体状況や病状などに応じて介護度が決まりますので、要支援の方が要介護の方と同じサービスが受けられるのは確かにおかしな話ですからね。
自身や家族に介護サービスが必要になった際には、しっかりとケアマネジャーと話し合いを繰り返し、自分に合った介護サービスが選べるよう、しっかりと調べておきましょう。
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