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介護士のお仕事

チョットお得な介護士の話「夜勤者健診は無料で半年に1度の得」

介護士として仕事をしていると、チョットしたお得(?)な事もあります。
それは介護士の仕事が「心身ともお困りになっている方(ご利用者様)と関わる仕事である」が故に、「介護士自身が健康である必要がある」という理由があります。

今回の記事は、介護士をやっているとチョットお得になる話の1つとして
「夜勤者健診は無料で半年に1度の得」という内容をご紹介します。

介護士自身が健康であることの大切さ

介護士は「社会的にかつ心身面でお困りになっている方(ご利用者様)の生活を支える」というやりがいのある仕事です。

また介護士は、実労働として身体を多く使います。同時に頭(神経)も使います。
したがって、介護士の仕事は決してラクな仕事ではないというのも、これもまた現実です。

「やりがいのある仕事」ではあるけど「身体も頭(神経)も使い、心身の疲労をともなう仕事」であるといってもよいでしょう。

介護士が、ご利用者様の生活を支えるうえでは、介護士自身が心身とも健康であってこそ、介護士として良い仕事ができるといっても過言ではありません。

広い意味では、介護業界全体として慢性的な人材不足でもあるので、介護士1人1人がとても大切であり、多くの介護士が健康を損なうことなく長く働いてもらわないと、これからますます進行する超高齢化社会を業界として支えていけないという面もあります。

介護士1人1人の重要度

これも業界全体に言えますが、ほとんどの介護施設、事業所は介護士を雇える人数に余裕がありません。
これは介護報酬(介護施設や事業所の収入)から算出できる人件費に限度があるからです。

ほどんどの介護施設、事業所で介護士を雇える人数に余裕がないので、反対に言えば1人1人の介護士の存在がとても大切になります。

またほとんどの介護施設、事業所がシフト勤務になっています。
シフト勤務である以上、出勤すべき介護士が突発的に休んだりしてしまうと、人数的に余裕のない介護現場はたちまち困ることになります。
介護士1人1人がまずは休まず健康で出勤してもらうことが、どの介護現場でも基本的な事でありかつ重要な事になるのです。

夜勤者は体調管理が重要、自分の為でもあり利用者のためでもある

それでも日中は、仮に介護士1人が突発的に休んだりしても、他の介護士や他職種が現場のカバーに入り、なんとか対応できるものです。

ところが夜勤帯については、介護士の突発的な休みをカバーするということは難しくなります。

入所型施設の介護士にとって、常勤(正社員など)として働く場合、夜勤は必須と言えます。
施設規模にもよりますが、夜勤帯は1フロアーや2ユニットを夜勤介護士1人で対応するという施設が多いです。

1フロアー(または2ユニットなど)にたった1人の夜勤介護士自身が、例えば突然腹痛を起こしてトイレにこもりっぱなしになったとしたらどうでしょう?
例えば、突然の頭痛で、フロアーやユニットを見守りできなくなってしまったとしたらどうでしょう?

ご利用者様の安全が守れなくなってしまうと思いませんか?

ベッドから降りようとされるときに転倒する危険性のあるご利用者様や、トイレに1人で行かれたものの、うまく処理できずにお困りになっているご利用者様に対応できなくなってしまいます。

夜勤介護士が健康を損なうということは、結局はご利用者様のケガ、事故に直結し、安全な生活を支えることができなくなってしまうということになるのです。

夜勤者の健康診断は半年に1回

そんな夜勤介護士は、半年に1回の健康診断を無料で受けることができます。

ちょっと話は変わりますが、夜勤をする介護士だけでなく、日本の法律(労働安全衛生規則)に「特定業務従事者の健康診断は6か月に1回」と記載されています。

この「特定業務従事者」の一覧に、「深夜業を含む業務」という記載があり、実は夜勤をする介護士はこれに該当します。

話は戻りますが、法律面からも夜勤をする介護士は、その健康を守る(というか雇用側が健康を守らせる)ために、半年に1回は健康診断が雇用側の費用負担で受けることができるのです。

「特定業務従事者」にあたらない労働者は、健康診断は1年に1回が基本です。
介護施設、事業所でいえば、日勤帯のみで働く職種がこれに該当します。

半年に1回、無料で健康診断を受けることができるのは「夜勤をする介護士のみ」とも言えます。
半年に1回、無料で自分自身の健康チェックができるので、チョットお得という感じです。

結局は、夜勤をする介護士が健康を損なうということで「ご利用者様の夜の生活の安全が確保できない」「夜、ご利用者様が危険な状況になってしまう」などという点で、ご利用者様にしわ寄せがきてしまうと思っていただければよいと思います。

「ご利用者様を守るため」に「夜勤をする介護士自身の健康を守る」必要があるのです。

まとめ

いかがでしたか?介護士1人1人の健康が、広い意味では介護業界全体にとって大切ではあるのですが、特に夜勤をする介護士の健康はより大切になります。
夜勤をする介護士の半年に1度の健康診断は、介護士自身の健康を守ることと、それが広い意味でご利用者様を守るということにつながるのです。
このように介護士として働くとチョットお得な事もあると思っていただければ幸いです。

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