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介護士のお仕事

夜勤は2パターン!長時間夜勤と短時間夜勤の違いを理解しよう

入所型の介護施設における介護士の夜勤は、以前は長時間型の夜勤しかありませんでした。
しかし最近では短時間型の夜勤を導入する施設も増えてきました。
長時間タイプの夜勤と短時間タイプの夜勤、どちらが良いか悪いかは一概には言えません。
今回は長時間タイプの夜勤、短時間タイプの夜勤、それぞれのメリットとデメリットについて触れてみたいと思います。

 

長時間タイプ夜勤のメリット

長時間タイプの夜勤の場合、勤務開始は夕方~翌朝ご利用者様の朝食介助と排泄介助を済ませ、その後日勤者への申し送りが終わって勤務終了いうパターンが多いと思います。
拘束時間は16時間~17時間程度、その分1回の夜勤で2日分の勤務をしたことになります。

長時間タイプの夜勤は、拘束時間が長時間と聞いただけで「タイヘン」というイメージが先行するかもしれませんが、働くうえでのメリットもあります。

 

先にも述べましたが、長時間タイプの夜勤の場合、夜勤入りで勤務1日分→日付が変わった日(夜勤明け)で勤務もう1日分、つまり1回の夜勤で計2日分働いたことになります。

働く側としては「実際は2日分働いたけど、なんとなく1回しか出勤していない」という得をしたような気持ちになります。
実労働日数が少なくなったような錯覚になります。

通勤については、2日分の労働で実際は1往復分しかしていないので、
場合によっては通勤手当が計算上で得をしたりします(夜勤入りの回数分、通勤回数が減るという考え方です)。

また「遅番の翌日に早番で出勤するより、時間が連続するので通勤に取られる時間を考えなくてすむ」という考え方もできます。

当然、夜勤手当というプラスアルファの収入が得れるという点もメリットです。

 

私が考える長時間タイプの夜勤の最大のメリットは「夜勤明け後、時間が自由に使える」という点です。
夜勤明け=勤務日、でも午前9時~10時頃には仕事が終わっているという点です。
午前9時~10時に仕事が終わって、午前のうちからビール飲んで寝るもヨシ。
疲れているけど明るい時間は寝付けなければ、銀行や市役所の用事など、平日にしかできない用事を済ませてから帰宅するもヨシ。
適度に遊んでから帰宅するもヨシ。

とにかく「勤務日だけど午前中には仕事から解放されている」という点は、長時間タイプ夜勤の最大のメリットと言えます。

長時間タイプ夜勤のデメリット

注意

長時間タイプ夜勤にはデメリットもあります。
1番のデメリット(というか負担感)は、拘束時間が長いので疲れるという点だと思います。
人によっては夜勤明け後、次の出勤日までに体調を整えるのに時間を要する場合もあります。

勤務時間が夕方~翌朝9時、10時頃という拘束時間は、家庭を持つ女性には働きにくい時間と言えます。

短時間タイプ夜勤のメリット

最近の入所型の介護施設では、短時間タイプの夜勤を導入する施設も増えてきました。
特にユニット型個室の特別養護老人ホームで、短時間タイプ夜勤は多く導入されています。

 

短時間タイプ夜勤のメリットは、記載のとおり拘束時間が短いという点です。
出勤時間が午後9時~10時頃、そこから9時間拘束程度で翌朝6~7時頃には勤務終了しているという点は、労働負担が軽減されているといってもよいでしょう。

また出勤時間が午後9時~10時頃ということは、ご利用者様が基本就寝してからの出勤になります。
夕食介助や就寝介助という体力を奪われる仕事をしないで、夜勤開始に入れるという点でも労働負担は軽減していると言えるでしょう。

また短時間タイプ夜勤は、家庭を持つ女性や子育て世代の女性も考え方とガンバリ次第では夜勤ができます。
そして夜勤手当というプラスアルファの収入を得ることができる。これは女性介護士にはメリットと言えます。

 

私の知り合いの女性介護士で、こんな働き方をしていた方がいます。
出勤前に子どもと夕食を済ませ、子どもを寝かしつけてから出勤(夜勤開始)。
翌朝勤務終了後自宅に帰り、子どもを学校に送り出してから自分が休養する・・・といった働き方です。
女性でも夜勤がある程度はできそうな気がしませんか?

短時間タイプ夜勤のデメリット

短時間タイプ夜勤にもデメリットはあります。
最大のデメリットは、長時間タイプ夜勤と違い、夜勤1回で勤務1日分、つまり夜勤入りで労働1日、夜勤明けで労働もう1日という考え方は無いという点です(拘束時間が9時間程度になるので当然といえば当然ですが)。

あくまで働く側の気分の持ち方にはなりますが「所定労働日数より、なんとなく多く働いている?」という気分になる方もいるようです。

 

 

これは「夜勤が終わった日が夜勤明けにならない」という点からつながってくる感情です。
夜勤が2~3日連続することもあり(法的には問題はありません)

「休みが少ない気がする」「夜勤が終わった日でも、同じ日の午後9時~10時には出勤し、自由な時間が少ないような気がする」という点は短時間タイプのデメリットとも言えます。

まとめ

いかがでしたか?

最近の入所型の介護施設の夜勤は、長時間タイプ夜勤と短時間タイプ夜勤があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。

今回触れた内容が、どちらが自分自身のライフスタイルに向いているかを考え、介護士としての就職先を考える際の参考になれば幸いです。

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