HOME > すべての記事 > 介護士のお仕事 > 夫婦共働きなら介護職でも生活は問題ない?

介護士のお仕事

夫婦共働きなら介護職でも生活は問題ない?

「介護職」と言うと、仕事がきついわりに給料が安い、というイメージが強いと思います。
実際、給料が安くて生活ができない、などの理由で、他の仕事に転職をする人は結構います。
介護職はどの形態の施設もすべて低賃金なのでしょうか?

他の職種に比べると低賃金な場合が多い

介護職と一言で言っても、施設によって給料面は大きく違いますし、夜勤をするか、資格を持っているかでも違ってきます。
しかし、他の一般職と比べると収入は低い傾向にあるのは確かです。

一般職の場合、30代で手取りが20~30万までが平均的であるのに対して、介護の場合は良くて20万前後という所が多いです。
これを給料が安いととらえるかどうかは、仕事の内容にもよりますが、男性か女性かでも違ってくると思います。
女性の場合は、他の職種と比べてもあまり金額が変わらない、という場合もあります。

男性の場合は、一人の収入だけでは生活が厳しい

 

今の日本では男女平等とは言っても、平均して男性の方が収入が多い傾向にあります。
女性は結婚すると、妊娠や出産、子育てなどで、働き方が変わってくる可能性があるので、男性には安定した収入を求める人が多いですし、男性自身も仕事を選ぶ上で、収入面を一番に優先している人も多いです。

しかし、介護職の場合は、結婚して男性一人の収入だけで、生活をしていくのは難しい、と考える人がほとんどです。
介護施設の現場で働いている男性は比較的20代の若い男性が多い傾向にあります。
年齢と共に出世して現場の仕事をしなくなった、という場合もありますが、結婚や子供ができた、などを機に収入面に不安を感じて転職する男性が多いため、というのもあると思います。

実際、私が働いていた施設にも、介護の仕事が好きだけど、生活できないから転職する、という男性は何人もいました。とても残念な事です。

介護職の男性の多くは共働き

介護職にも多くの男性が働いており、中には結婚して子供がいる人もいますが、その場合はだいたい、妻も正社員で働いている、正社員ではないけどパートで長時間働いている、という人が多いようです。
しかし、中には自分一人の収入だけで家族を養っている男性もいます。
その多くは管理者や責任者などの役職がついているか、ケアマネなどで働いている人が多いです。

介護の現場で、一社員として働く場合、資格手当てや夜勤手当だけでは、やはり収入はあまり期待できないようです。
共働きの場合は、男性も家事を負担する割合が多くなるので、仕事に家事に、女性だけではなく、男性の負担も大きくなります。

介護職はサービス残業が多い?

「介護職は給料が安い」という言葉を具体的に言えば、「仕事がきついわりには給料が安い」だと思います。
給料自体は、一般の事務職などに比べると、収入が多い場合もあるのですが、精神的、肉体的にきつい仕事のわりに、もらえる賃金は低いと感じる人が多いようです。

そして、利用者の方の怪我や、体調が悪いなどの、何かアクシデントがあった時は、当然のように残業になってしまい、残業代が支払われない事も当たり前、という会社も実際に多くあります。
サービス残業で働いた時間を実際の給料に換算すると、時給にして500円ほどになる場合もあり、こうしたブラック企業に就職してしまった場合は、低賃金できつい仕事をやる事になってしまいます。

しかし、もちろんそんな職場ばかりではありません。
特に法人が経営している施設などは、福利厚生がしっかりしており、給料面も安定している傾向があります。
良い職場に就職できた場合は、自分の頑張りしだいで収入を上げていく事もできます。

介護職が安定しているという見方もある

「給料が安い」「仕事がきつい」などの理由で、介護職を辞めて、他の職種に転職する人もいますが、逆に「安定した仕事に就きたい」などの理由で、介護職に転職する人もいます。
介護職には他の企業のように、景気が良くなると大幅に収入が増えるなどのメリットはありませんが、その分、不景気でも収入には影響しない、というメリットもあります。

さらに、資格があれば、働き先は自由に選べますし、資格がなくても、他の職種に比べて比較的簡単に就職する事ができます。
介護職は悪い面ばかり目立ってしまいますが、見方を変えれば「安定した職種」と言えるのす。

まとめ

生活するのに必要なお金というのは、住んでいる地域によっても違いますし、本人の価値観や考え方によっても違ってくると思います。
贅沢な暮らしはできないけど、食べていく事はできる、という生活レベルの人が多いのかもしれません。
自分の好きな仕事にやりがいを感じて働いているのなら、収入が低くてもかまわない、という人もいるでしょうし、夫の収入が低くても、自分が稼ぐからかまわない、という人もいると思います。
たまに、夫婦二人揃って介護の仕事をしている人もいます。十分な収入が得られなかったとしても、ずっと介護の仕事を続けている人はたくさんいます。

掲載中の転職サイト一覧

介護士のお仕事関連記事