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介護福祉士の次に取得したい資格とは?

現在の介護職の国家資格は介護福祉士だけですので、介護の最上位資格は介護福祉士であると言えるでしょう。
では、介護福祉士を取得したら、次は何を目指すのが良いのでしょうか。

将来、認定介護福祉士という資格が誕生する予定を厚生労働省が立てていますが、これが実現するとしたら、今分かっている受験資格は介護職実務経験が7か8年必要ということですので、準備としては勤続年数を増やし、日々介護についての知識と技術を養うことが、今できる準備です。

現存する資格では、介護福祉士以外にも、介護に関係する資格がたくさん存在し、国家資格でなくても役立つものがあります。
では、それらの中でも特に将来の役に立ちそうなものは、何があるでしょうか。

受験資格を満たせるなら社会福祉士

社会福祉士とは、簡単に言うと、専門知識や技術を持って、日常生活が困難な人を、福祉や医療と連携して援助する、福祉の専門家です。
実はこの仕事は社会福祉士でなくともできます。

では、社会福祉士という資格がどういう役割を持っているかというと、「専門家としての知識水準が高いことを国が保証する」ということです。
介護福祉士と同じですね。介護職は誰でも従事できますが、介護福祉士は「国から認められた介護士」です。
無くても働けるのに取得した方が良い理由は、介護福祉士と同じように考えていただければわかるかと思いますが、資格があれば信用度も違います。

受験資格には大学を卒業し、必要な科目を履修していること、場合によっては実務経験と養成施設の卒業が必要になる場合があります。
社会福祉士は就職にも非常に有利なものなので、受験資格を満たすことができるならば社会福祉士を取得すると良いでしょう。
通信制大学もあるので、働きながらの取得も不可能ではありません。

ケアマネージャーの受験者は介護福祉士が多い

都道府県が実施している資格で、介護福祉士を取得して5年以上の実務経験があれば受験できることが多いです。受験資格が細かいので、各都道府県に確認すると良いでしょう。
ただしこの資格は、合格したらケアマネージャーになれるということではありません。合格するとケアマネージャーになるための研修に出席することができるようになります。

この研修を全て受講して初めて、ケアマネージャーとしての資格を取得することができます。
試験内容が難しいことや、必要とする実務経験が長いことなどから、社会福祉士のように信用が得られやすい資格です。また、介護保険法でケアマネージャーを設置することが定められている事業所もあり、就職にも有利です。

認知症に関係する専門資格

民間団体が認定する資格に、認知症に関する知識や技術を認める資格があります。公的資格でないので、資格手当は望めないことが多いでしょう。また、他の介護系資格の一部免除や、受験資格にはなりません。

就職に対しては、何もないよりマシですが、実務経験がある場合は、公的資格を持たずにこれらの資格だけを持っていると、必ずその理由を聞かれます。
これらの資格はいくつかあり、その団体によって内容や受験資格が少し違います。
数年に一度更新料が発生するものもありますが、学ぶ機会として、介護士として知識や技術を養う機会として利用すると良いでしょう。

道具や環境を整える知識を認める資格

こちらも民間資格ですが、介護生活で使用する道具や、生活環境を整えるための専門知識を認める資格があります。

例えば、手の不自由な方が自分で食事を摂るために、持ちやすいスプーンや器などを使うことがありますね。これを、利用する人個人が使いやすいものを選び、調整や使い方のアドバイスをすることや、お年寄りが使いやすい浴室の提案、段差をなくす工夫などの「福祉用具のアドバイザーとして必要な知識を持っていますよ」と示すのが、これらの資格です。
この資格も、昇給は望めないことが多いでしょう。

しかし、普段介護スタッフとして働いていても知らなかった道具や、その工夫のしかたが独特なものも発見する機会があるなど、学んでいてとても楽しい資格です。
介護職としての学びの機会として、また、趣味にもよいのではないでしょうか。

まとめ

介護に関係する資格は、国家資格・公的資格にこだわらなければ、たくさんのものがあります。収入に直接関係するものは、やはり公的資格ですが、この受験資格の従事期間を満たす間に、学習の機会として民間資格を取得するのも良いかと思います。

また、昇進を目指すのであれば通信大学を使って社会福祉士を目指すことや、生涯介護現場で働きたい方は認知症専門資格、汎用性を高めたければ福祉用具の専門資格を取得するのが良いでしょう。

何にしても、全くの無駄になるということは無く、何らかの知識、技術などとして役に立つ物ですので、興味を持ったものから取得を目指すと有意義です。
受験資格の取得に時間がかかるものなどは、機会を見てそれを満たす準備をしていくのがお勧めです。

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