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介護士のお仕事

立ち介助禁止!食事介助はご利用者様と同じ目線で行う事!

介護士の仕事の1つに、食事介助があります。
ご利用者様に短時間で召し上がっていただこうと、立ちながら食事介助をしている介護士を見かけることがありますが、はたしてそれでいいのでしょうか?
今回は「立ち介助禁止!食事介助はご利用者様と同じ目線で行う事!」という内容をご紹介します。

職員が上、ご利用者様が下、という関係は良くない

何らかの介護系の資格を取得するときに、最近では必ず最初に勉強する事があります。
個人の尊厳」、この言葉無くして現在の介護はありえません。

食事介助を立ったまま行うことは、ご利用者様の「個人の尊厳」という点から非常に良くありません。なぜなら、職員が上から目線、ご利用者様を見下しているような関係性になるからです。

目線が合う高さが良いいくつかの理由

食事
そのご利用者様の状態にもよりますが、全介助のご利用者様の食事介助のコツは、基本的には介護士は、介護士自身の目線もご利用者様の目線の高さに合わせることです。
(ご利用者様によっては、本当に寝たきりに近く、背もたれを倒した方が良い方とかもいらっしゃるので、あくまで基本線としてご理解くださいますようお願いします。)

理由はいくつかあります。
先にも述べたようにご利用者様の「個人の尊厳」を守ることにつながります。

全介助のご利用者様であっても、食べ物を目の前で見せることで、食欲がわくご利用者様もいらっしゃいます。食べ物を見せることと併せて、お声かけもより具体的に「美味しそうな○○ですよ」等しやすくなります。

それ以外にも、介護士がご利用者様と目線の合う高さで食事介助することによって、高齢者に起こりやすい「誤嚥性肺炎の予防」「窒息防止」(窒息なんて聞くとドキッとするかもしれませんが、生命にかかわる大切な事です)にもつながります。
(食事介助と「誤嚥性肺炎の予防」「窒息防止」については、別の記事でご紹介したいと思います。)

実地指導等でも指摘される

食事介助の立ち介助禁止について、私の実体験としてお伝えしておきたい事があります。

実地指導で指摘事項にあげられてしまうのです。
(管轄の自治体によっては実地検査などと呼ばれたりしています。)
(多くの施設ではこれを「監査」と職員に伝えて、職員の注意喚起をする場合もあります。)

実地指導(実地検査)は、行政職員が書類だけをチェックしにくるわけではありません。
介護現場も実際にラウンドされてチェックされます。
食事の立ち介助の現場を実際に見られ、見事に指摘されました。
(介護士皆に立ち介助禁止が行き届かず、なんとも言えない気持ちになったものです。)

いかがでしたか?食事介助は立ち介助禁止の理由などが伝わり、食事介助を行う際の参考になれば幸いです。

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