介護士のお仕事
オムツ交換を適切に行うポイント、尿漏れを防ぐ当て方について
- 2015.11.15 @ 新着
- 介護士のお仕事
オムツから排泄物がもれてしまうと、介護者の負担が増えオムツ交換が大変になりまた高齢者自身も不快な思いをしてしまいます。しかし、体型や体動によって尿漏れしてしまう事は少なくありません。そこで、尿漏れを防ぐおむつの当て方についてお伝えします。
体型にあったオムツを使用し、尿漏れを防ぐことが必要です。
トイレで排泄ができないまたは病態により、オムツを当ててそこに排泄してもらうことは良くあることかもしれません。しかし、オムツであればどれでもよいわけではなく、オムツが体型に合っていなければ、オムツから排泄物はもれてしまいます。
オムツのサイズは一般的にS・M・Lとなりますが、尿漏れは鼠径部から起こることが多いです。それは、おなか周りに合ったものを使用するためであり、特に高齢者は筋力の低下に伴い大腿部が細くなっていることにより鼠径部からの尿漏れを起こしやすくしてしまいうのです。
このような場合、テープ式の場合はおなかのテープを止めるときに斜め上の方向に止めることで鼠径部の空間を減らし、尿漏れを防ぐことができます。鼠径部にあわせたオムツだとテープが止まらないので、テープの止め方を工夫することが大切です。
身体レベルにあったものを使用し、何枚も重ねて使わないことが大切です。
尿漏れをするからといって、オムツを何枚も重ねて使うこともありますが、その結果尿漏れを悪化さらには、高齢者の皮膚状況の悪化を招くことになります。そのため、身体レベルを把握し、状況に合わせたオムツを使用することが必要となります。
例えば立って歩くことができ、トイレでの排泄が介助も含め可能であればパンツ式のオムツを使用し、パットはなるべくテープで止まるものでずれにくいものを使用することが必要です。小さめのパットだと、一人で排泄をした際にずれて尿漏れの原因となります。
高齢者の排泄パターンを知り、時間に合ったオムツを使用することも必要です。
排泄時間によっては、排泄量が多いときと少ないときがあります。これは、食事時間や運動時間等によって異なってくるため、排泄パターンの把握を行うことが必要です。
排泄パターンを理解すると、排泄量が多い時間は大きいパットを使用し、排泄量が少ないときは小さいパットを使用することができます。その結果、尿漏れを防ぐこともできさらにはコスト削減もできます。
まとめ
尿漏れは、高齢者にとって不快であると同時に、介護負担の増加にもなります。そこで、高齢者の身体状況および排泄状況を理解し排泄パターンのアセスメントを行うことで、尿漏れを防ぐことができ介護量の軽減にもつながります。
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