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介護士のお仕事

ノロウイルスの特徴、対処方法と感染予防の行い方

秋から春にかけて流行する感染症のひとつとして、ノロウイルスがあります。ノロウイルスは、症状によっては死に至ることもあり十分な予防と感染してしまったときの適切な対応が必要となります。そこで、ノロウイルスの特徴と対処方法、および感染予防の行いかなについてお伝えします。

ノロウイルスの疑い患者がいた場合、手洗いうがいだけでは予防できません。

 下痢や嘔吐があり、ノロウイルスの疑いがある患者がそばにいる場合、手洗いうがいだけでは完全な予防とはなりません。ノロウイルスは感染力が強く、感染者と接触した場合には手洗いうがいはもちろんのこと、自分が感染しないためには感染者疑いの人と関わったときにきていた衣類はすべて漂白もしくは熱湯殺菌を行い、菌を死滅させることが必要となります。
 また、マスクや手袋を使用し介助に当たった場合も、一人の介助に一つの物品を使用し、使いまわしは絶対にしないことが必要となります。高齢者がノロウイルスとなった場合、菌を媒介するのは解除者の場合が多いです。そのため、その場所から菌を持ち運ばないように徹底することが必要不可欠となります。

下痢・嘔吐があったら、ノロウイルスと疑うことが大切です。

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 たった一度の下痢・嘔吐があるくらいでは、ノロウイルスと疑わないことは少なくありません。しかし、その気持ちがノロウイルス患者を増やしてしまう原因ともなります。ノロウイルスは症状が軽い場合、一度の嘔吐や下痢でおさまる人もいます。そのため、その処理を感染物扱いしないことにより、感染が拡大してしまうことが少なくありません。
 下痢や嘔吐がある場合には、すべてをノロウイルスと思って関わっても良いくらい感染力が強いということを理解し、下痢・嘔吐の症状が出現した場合には、手袋・マスク・ディスポエプロンを使用し、下痢・嘔吐物を処理したものは2重袋に入れ破棄することが必要となります。毎回徹底して行うことで、感染拡大は防ぐことができます。

ノロウイルスは、死滅させることで感染拡大を最小限に抑えることが必要です。

 ノロウイルスは、高齢者や子どもが感染してしまった場合、脱水になり死にいたることも少なくありません。そのため、いかに感染拡大を抑えるかということが必要なこととなります。ノロウイルス感染者もしくは疑いが出たら、嘔吐・下痢した場所はブリーチで消毒を行います。できるのであれば、秋口頃から毎日トイレはブリーチで洗浄すると感染拡大はより一層防ぐことができます。さらに、感染者および感染疑い者と関わるときには、マスク・手袋・防止・エプロンを着用し、一人が直接的に関わり、一人は間接的に関わる2人体制で処理を行うことが大切です。
 衣類などの処理は、熱湯に30分以上つけ死滅させるか、ブリーチを使用し死滅させてから洗濯を行うことが必要となります。また、捨てても良い服であれば無理に洗わず捨てることをお勧めします。さらに、ごみに関しては2重袋で捨てゴミ袋に感染物と必ず書き、ごみ収集の際の感染も防ぐことが大切となります。

まとめ

 ノロウイルスはとにかく感染力が強く、感染してしまうと若年層でも脱水の危険があるくらい大変な感染症です。そのため、高齢者は特に死にいたることも少なくなく、さらに施設などにおいては感染拡大が多いです。日常の中で十分な予防と、感染疑いが出たらすぐに感染拡大を防ぐケアを行うことが必要不可欠となります。特に、介護者が感染媒介をしてしまうことも少なくないため、介護者自身が媒介者とならないように日頃から気をつけていくことが必要となります。

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