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介護士のお仕事

デイサービスで人気のサービスとは?

デイサービスは、自宅で暮らしながら施設に通い、そこでケアを受けて過ごし、日帰りする施設です。日中を一人で過ごすことに不安がある方や、家で引きこもりがちな要支援認定を受けた方などが利用されます。
具体的なケアの内容はその人それぞれではありますが、共通するものとして、レクなど機能訓練を通じた生活機能の向上・維持のためのトレーニングや、食事、健康チェックなどがあります。

デイサービスの内容で何が一番求められているかという点では、利用者やその家族の事情によって違うものでしょうが、今回は総合的に人気のあるサービスを紹介します。
主に身体の不自由な方が利用するデイサービスでは、どのようなことが求められているのでしょうか。

絶対必要、誰でも使うサービスは送迎

はたして送迎は一つのサービスと呼べるのか…
しかし送迎には、大切な3つの要素があると考えましたので、今回は送迎を一つのサービスとして紹介します。
デイサービスの送迎は、自宅の前まで迎えに来て、施設にお送りします。もちろん帰りも、自宅前までです。

要支援・要介護認定を受けた方にとって、移動は簡単楽々なものではありません。例え自分で移動することが難しくない方でも、自分で行くとなると少々面倒くさくなってしまうことがあります。
家の前まで迎えに来てくれるとなると「来てくれるなら行こうかな」という気にもなるでしょう。これは、引きこもりがちなお年寄りを引きこもりにさせない大変有用な手段です。これが、大切な要素の一つ目です。

次に、家族の時間を奪わないことが2つ目の要素です。デイサービスを利用される方の家族は、仕事などで忙しい方が多いので、家族が送迎をしなくても通えるのは非常に便利ですね。

最後の大切な要素は、利用者本人の精神的負担を軽くすることです。利用者本人も「忙しい家族に送迎させてしまう」などと余計な心配をせず、「行ってくるよ」と出かけることができるのです。
家族にかけている負担を、いつも罪悪感のように抱えている被介護者が多いです。これを軽減できることは素晴らしいことです。

介護度の重い方に圧倒的需要があるのは入浴

デイサービスには入浴のサービスもあります。何らかの事情が無い限り、ほとんどの方が利用されます。
利用者の中にはデイサービスでの入浴が好きではない方もいらっしゃいますが、大きなお風呂に入れることを喜ばれる方は多いです。
身体介助の必要な方や、自宅で入浴拒否をされる方のデイサービスでの入浴は、利用者の家族にも喜ばれます。

自宅のお風呂場は入浴介助を想定して作られていませんし、介護度の重い方となると、家族が入浴介助をすることは大変な重労働です。
また、自宅ではお風呂に入りたがらない方でも、デイサービスではちょっとよそ行きの顔をして入ってくださることもありますし、介護職員が何とか気分よく入ってもらえるよう工夫をします。
自宅での入浴が難しい方とその家族にとって、デイサービスの入浴はなくてはならないサービスです。

バランスの良い、おいしい食事

食事に非常に力を入れていてすごくおいしい施設もありますが、正直を言うと、デイサービスで本当においしい食事が出ることはあまりないでしょう。
しかし、デイサービスの食事は、栄養士が考えたバランスの良いものですし、せっかく作るのですから、バランスを取った上で可能な限りおいしく作ろうとしていますので、マズくはありません。

そのマズくはない食事を、仲良くなったデイサービス仲間と共に食べれば、ごちそうにはならなくても、おいしく食べられることでしょう。
一人暮らしのお年寄りや、日中は家族が家にいない方などは、コンビニに頼ってしまうことや、中には「米さえあれば贅沢」という方もいます。
栄養士が作るバランスの良い食事を食べられることは、家族が出かける前に作り置きをする必要もなくなりますし、きちんと食べているかどうか心配をする必要もなくなります。

本人も健康的な食事をおいしく食べることができます。もちろん食事に介助が必要な方も、介護士が介助して食べていただけます。自分の力を阻害しないように注意しておきましょう。

まとめ

デイサービスといえばレクリエーションに力を入れている職員が多いため、これを人気のサービスとして紹介したいところですが、レクリエーションや機能訓練は人によって好き嫌いが分かれます。
身体のために必要な、需要の高いサービスではありますが、身体を動かすことが好きではない方や、レクリエーションが子供っぽくて嫌だという方もいらっしゃいます。

今回は人気に焦点を当てていますので、送迎・入浴・食事の3点を紹介しました。
これらは全て、利用者本人とその家族の、精神的・身体的負担を直接軽減できるサービスです。
楽しさ・美味しさなど、利用者本人が楽しめるサービスよりも、家族に負担をかけなくてもできるんだ!と思えるようなサービスが求められる傾向にあるのでしょう。

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