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刻み食はむせやすい?むせにくい食事とは?

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高齢とともに、身体能力は落ちてしまい、以前できていたことができなくなることもあります。中でも、食事に関しては、今まで食べられていたものが食べられなくなったり、むせて誤嚥性肺炎となることも多くなります。誤嚥性肺炎になると、寝たきりとなってしまい、最悪は廃用性症候群となり死に至ることもあります。そのため、できる限り誤嚥を防ぎ、安全な食事を提供していくことを心掛けている介護者が多いです。
ここでは、刻み食はむせやすい?むせにくい食事とは?について、ご紹介いたします。

刻み食は一気に食べると逆にむせる

食事でむせることが多いため、高齢者に刻み食を提供している方も多いのではないでしょうか。しかし、刻み食にしているにもかかわらず、むせてしまう高齢者に対し、どうしてよいのかわからないことも少なくありません。
そもそも、高齢者がなぜむせているのか、どのように食べているのかということを、介護者が理解していないと、高齢者のむせを解消することが難しいこともあります。

そのため、いくら刻み食で食べやすい食事を提供しても、今までと同じような食べ方をしている場合には、むせてしまうことにつながるのです。
例えば、スプーンにたくさん食べ物をのせ、一口で食べた場合には、たくさんの食材が口の中に入り、むせやすくなります。さらに、刻み食の場合には、たくさんの量を口に入れることにより、口の中で食材がばらまかれてしまい、逆にむせを助長することもあります。
このように、刻み食の場合には、一気に口の中に入れ食べてしまうことにより、逆にむせる原因を作ってしまうことがあります。

食べるときに使う食器によってむせやすさは変わる

なぜ刻み食を提供するのか、その根拠を理解していれば、刻み食でのむせを軽減することができます。
噛むことができない、嚥下機能が落ちているなど、様々な理由で、普通食から刻み食に変更し提供します。しかし、普通食と同じように、口の中に食材を入れると、刻み食を提供している意味がなくなってしまいます。
さらに、刻み食を普通食と同じ量を口の中に入れることにより、咀嚼せずに飲み込む危険性があり、詰まる可能性も出てきます。

そこで、刻み食を提供している場合には、スプーンを小スプーンに変えることや、箸でたべるなど、口の中に入れる量の調整を、食器により行うことになります。
刻み食は箸でつかみづらく食べづらいと考えてしまう方も多いですが、その食べづらさことがむせを軽減するコツとなります。

一気に口の中に食材を入れることにより、嚥下機能が落ちていない人でもむせを助長させてしまうことがあります。
そのため、口の中に入れる量を極力少なくし、きちんと咀嚼・嚥下を行うことができるよう支援していくことで、むせを減らすことができます。
むせを減らすために、普通食から軟食、刻み食、とろみ食とどんどん形態を落としていくのではなく、むせを減らすために食べ方の工夫をしてみてはいかがでしょうか。

高齢者の嚥下機能を確認

刻み食を提供している高齢者の嚥下機能は、本当に落ちているのか、またどのようなものならばむせないのか、確認していくことがむせを予防する方法の一つです。

人間だれしもが、欲を張ったときなどに、たくさんの食べ物を一気に口の中に入れ、むせるまたは詰まることはあります。しかし、そのたった一回または数回のむせで、この高齢者はむせるから刻み食にするという考えは、安直なものとしか言えません。
高齢者の嚥下状態をきちんと確認し、本当に食べることができないのか、またどのようなものなら食べることができるのかということを判断し食事を提供していくことが、高齢者のむせを防ぐ方法となります。

むせが多い時にはとろみ食

刻み食を提供し、食べ方の工夫をしていてもむせが治まらない場合には、食事の提供自体も厳しくなってきている可能性があります。しかし、その際にすぐに胃瘻などの経管栄養の提供と考えるのではなく、とろみを使用した食事やゼリーなどを口から食べることを促していくことも方法の一つです。

サラサラした食事や、口の中で幅けるような食事の場合、むせを生じやすくなることもあります。そのため、口の中でも幅けることがなく、まとまった形で食べることができるものであれば、むせないで食べることができることもあります。
このような場合には、とろみを使用した、とろみ食を提供することをお勧めします。

まとめ

刻み食はむせやすいと勘違いしている方も多いですが、刻み食だからむせやすいというわけではなく、食べさせ方によってむせやすいかどうかは変わってきます。
また、刻み食に変える理由などを考え、高齢者の食事状況を観察し、どのようにすることでむせを軽減することができるのか、きちんとアセスメントを行っていくことをお勧めします。

しかし、身体機能の低下に伴い、食事を摂ること自体が困難となることもあります。そのような場合には、とろみ食などの口の中でばらけない食事を提供し、むせない食事を心がけていくことをお勧めします。

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