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介護士のお仕事

申し送りをスムーズに行うポイント

介護士として働いていると、色々な利用者を介護する事になります。
有料老人ホームのような入居施設であれば、何十人、何百人とそこに入居しているわけですから、一人一人の情報を把握していかなければなりません。

入社当時にまず覚える事は、利用者の顔と名前になります。
そこから少しずつ業務を覚えていき、半年もすればある程度しっかり把握する事が出来るようになるでしょう。

しかし職員は毎日来ているわけではありません。そして利用者の状態は1日で変わってしまう事もあるのです。
その為に大事なのが日々の「申し送り」になります。その日の情報を把握する為には、絶対に必要な業務になります。

申し送りとは

上記でも少し話しましたが、申し送りとは「その日の出来事や状態について報告する」業務になります。

5年、10年と勤めていて、しっかり利用者の状態を把握している介護士がいたとしも、毎日出勤するわけではありません。その職員が休んだ日に、利用者の状態が変わっている事は全然普通り起こる事です。
さすがに休みの日の情報まではわからないので、休み明けで来た時には、しっかりと情報を確認する必要があります。

基本的には日勤者から夜勤者に日中の情報を伝達します。そして夜勤者は翌日の日勤者に、夜間帯の情報を伝達します。
とても大事な業務ですので、必ず毎日行う事が必要になります。

しかしこの申し送りは、利用者の人数などによってはとても時間がかかる業務になってしまいがちです。
長いと30分から40分くらいかかってしまうような所もあるようです。

申し送りは大事な業務ですが、時間がかかりすぎてその後の業務に支障をきたしてしまうのは良くありません。
申し送りをスムーズにする為にはどうすれば良いのでしょうか?

トラブルや、対応方法の変更者だけを伝える事

例えば60人の利用者がいる入居施設の場合、60人分を一人ずつ報告していくと、1人30秒で申し送ったとしても30分かかります。
このやり方はすごく要領が悪いです。

「Aさんは今日Bさんと行事に参加されました」
「Cさんは入浴をされてとても喜んでいました」
「Dさんは食事をしっかりと食べています」

こういった情報は必要ありません。
「今日1日元気に過ごされた方の報告」は省略しましょう。

職員がその日働く上で欲しい情報は、普段とは違う状況であった内容になります。
「体温が高い・血圧が高い、または低い・嘔吐・不穏・転倒・無排便が続いている」等の、体調の変化についての情報が欲しいのです。

こういった必要な情報のみを伝えるのが、スムーズにいくコツと言えるでしょう。

申し送るのは勤務時間の内容だけにする事

利用者の1人が体調不良の日が続いているとします。
例えば3日前から続いていたとしたら、あなたはどこから申し送りますか?

もしかしたら3日前から申し送っている人もいるかもしれません。そんな事をしていれば、スムーズにいくわけありません。
体調不良の方が仮にその1人だけならまだしも3人、5人といたらどうでしょう?申し送りの時間がどんどん長くなってしまいます。

どこから送るべきなのか、答えは簡単です。その日の事だけ送りましょう。

日勤から夜勤へ申し送るときであれば、その日の日中の出来事だけ送れば良いですし、夜勤者が日勤者に申し送るのであれば、その日の夜間帯の事のみを伝えるようにしましょう。
それ以前については、連絡ノートなどを用いて自分で確認してもらうようにしましょう。

「3日前からAさんは体調不良ですので、昨日までの記録については目を通しておいてください」なんて言ってあげるのも良いかもしれません。
その日自分が勤務をしているときに、起こった内容だけを伝えるように心がけましょう。

質問は申し送りが終わってからにする事

申し送りをしている職員に対して途中で質問をしたり、対応についての検討はその場でしないようにしましょう。
利用者の状況について途中で質問してしまうと、話が前に進まなくなります。

また、違う話に脱線する事もあるので、時間がかかってしまいます。
自分以外の職員は知っている内容かもしれません。

どうしても質問したいときは、申し送りが終わった後に直接夜勤者に話を聞くようにしましょう。
そうするとスムーズに申し送りを行う事が出来ます。

まとめ

今回は、申し送りをいかにスムーズに行うかのポイントについて紹介しました。
申し送りをスムーズに行う為のポイントは以下になります。

・問題点や特変者のみの報告を行う事
・申し送る人が業務中に起きた事だけを伝える事
・申し送り中に質問や検討を行わない事
・前日以前の内容については記録や連絡ノートなどを確認して、
 自分で情報確認を行う事

これをしっかり守って行えば、とてもスムーズに申し送りが出来るようになります。

必要事項はしっかりと簡潔に伝える事が重要です。
申し送りの手順や方法を定期的に話し合い、職員全員がそれを共有出来るようにする事が、一番のポイントになるでしょう。

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