介護士のお仕事
介護士が大切にしたいキーワード3。ご利用者様の「安全と安楽」
- 2017.05.15 @ 新着
- 介護士のお仕事
現代の介護士に求められている姿は、単なる「お世話屋」「技術屋」ではありません。
例えば、おむつ交換が単純に速いとか入浴介助が単純に速いというだけではダメだということです。
では現代の介護士には何が求められているのでしょう?そのキーワードの3つめをご紹介します。
ご利用者様の「安全と安楽」
前2つの記事では、現代の介護士が大切にしたいキーワード「個人の尊厳」「自立(自立)支援」をご紹介しました。
しかしご利用者様がその有する能力に反した危険を冒した尊厳や支援は、時にご利用者様の生命に関わる介護事故につながり本末転倒と言えます。
そこで3つめのキーワードはご利用者様の「安全と安楽」になります。
良き先輩(介護福祉士の実習指導者など)の指導は「個人の尊厳」と「自立(自律)支援」をご利用者様が実現する土台として「安全と安楽」を指導します。
ご利用者様の有する能力を支える安全確保
例えばご利用者様が何かを実現したい・かなえたいといった場面、でもその結果ケガをしてしまったり病気を悪化させてしまったりしてしまえば、それ以降のご利用者様は場合によってはそれまで有していた能力を失ってしまったり、場合によっては生命の危険をともなうことになったりしてしまいます。
生命がなくなってしまえばご利用者様の自立した生活そのものがそこで終わってしまうのです。
ご利用者様にできるだけ長く生活を送っていただくためにはご利用者様にとって「安全であり、かつ無理のない安楽」である支援が大切になってきます。
ケガなどの介護事故は極力発生させないことが介護士の努め
ご利用者様の中には脳出血や脳梗塞の後遺症で半身まひが残っていたりする方もいらっしゃいます。
半身まひになると、まひでない側(健側)はある程度動かすことができたり視界も良好であることが多いのですが、まひのある側(患側・麻痺側)は自由に動かすことができないだけではなく、視界を失っていることもあります。
つまりまひのある側に例えば段差があったりすると見えていなくてその段差で転んでしまったりとか、見えていなくて自由が効かないから車いすの車輪などに腕を巻き込んでしまったりということが起こってきます。
(介護士が経験を積む上では「ケガや事故から学べ」という考えもありますが)ケガや介護事故で喜ぶ人はご利用者様にもご家族様にも職員にも基本的にはいません。
基本はケガや介護事故のない「安全や安楽」があってこそ、ご利用者様の生活を支援するということが保てることになります。
まとめ
いかがでしたか?
介護士の仕事にとって重要キーワードの3つめである「安全と安楽」。
ご利用者様の安全と安楽あってこそ、個人の尊厳も自立(自律)支援もより豊かになってくるのです。
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