介護士のお仕事

仕事中にイライラした際に落ち着ける方法

どんな仕事にも共通していえる事ですが、仕事中にトラブルやクレームを受ける事などがあるでしょう。
そんな時どう思いますか？きっと頭に来てイライラした経験もあるはずです。

それでも仕事場では自分の感情をコントロールして、表に出さないように振る舞う姿勢で業務をこなす事が「その道のプロ」と言えるでしょう。
それは介護の仕事でも同じです。イライラしたり、腹の立つことがあったりして感情を出しながら仕事をする事は絶対にしてはいけない事ですし、介護士のプロとは言えません。

でもどのように、プロの人達はイライラを落ち着かせて業務にあたる事が出来るのでしょうか？
今回は、そんなイライラを落ち着かせる方法を紹介していきます。

もちろん、誰もがイライラしながら仕事なんかしたくありません。
周りの職員に気を使わせる事になりますし、誰も話しかけられないような雰囲気になってしまうからです。

特に被害を受けやすいのが利用者になるでしょう。
イライラしている職員は口調も荒っぽくなってしまい、「それはダメだから！」「何してるの！」なんて利用者に強い口調で声を掛けてしまうような事になりかねません。

介護の仕事だけでなく、接客業はお客さんあっての仕事です。
特に高齢者に対してこのような言葉使いは「虐待にあたる」と言われてもおかしくないでしょう。

体が不自由な方や認知症で理解できない方を介護する仕事である事を忘れ、威嚇するように大声でこのような発言をしてしまったら、介護士として失格です。
介護のサービスを提供している事を忘れずに対応する事を心がけましょう。

それではイライラを抑える為の方法ですが、これは簡単な方法になります。誰もが知っている「深呼吸」です。
一回気持ちをリセットする為にも深呼吸を2，3回します。これが意外にも効果があるのです。「ふぅ～」っと今試しにしてみて下さい。これでかなり落ち着く事ができます。

次は可能であればなのですが、喫煙者は「一服する」事です。
こちらも深呼吸と似ているのですが、喫煙者は勤務時間帯になかなかタバコを吸う事が許されない風潮にはなっているのですが、もし可能なら一服しましょう。
その5分間で、気持ちをある程度落ち着かせる事は出来るはずです。

人はイライラしていると、知らず知らずのうちに呼吸が浅くなっている傾向が見られます。
深い呼吸で気持ちを落ち着かせて、仕事を再開しましょう。

次に落ち着かせる方法として紹介するのは、「人にその話をする」事です。
なかなか周りの職員からは声がかけづらい状況になっていると思いますので、自分からイライラの原因になった話をしてみましょう。
人に話をする事で、気持ちをすっきりさせる事ができることもあります。

同僚の事を上司に相談するような機会があるでしょう。悩んだりその職員の対応方法に不満があったりする事はいくらでもあります。
ただ、それを直接本人に行ってしまえば、口げんかに発展してしまい仕事がやりづらくなってしまうかもしれません。

そんな時には上司に相談するのが一番なのですが、そこで上司が話を聞いてくれ、自分の気持ちを共感してくれると、胸につかえていた物がスゥーとなくなる事もあります。

もちろん話をしただけでは気持ちを落ち着かせる事が出来ない事もありますが、そこで聞いてくれた人から思いがけないアドバイスをもらえたり、自分より大きな事を抱えている事を知るのも、気持ちを落ち着かせるいい薬になるかもしれないので、是非試してみましょう。

「自分の大好きな匂いを嗅ぐ」ことも精神的に落ち着かせる事ができます。
人は匂いにとても癒されるので、花の香りや果物の香り、中には畳の匂いやお茶の香りが好きなんて人もいるでしょう。

自宅ではアロマを焚いたりお香を焚いたりする事は出来るけど、仕事場では無理じゃないか？
確かに焚く行為は難しいでしょう。その匂いが嫌いな人もいるかもしれませんので。しかし今では焚かなくても、持ち運びができる携帯タイプの「匂い」もあります。

■スプレータイプ
小さい霧吹きのような物を職場にもっていき、煮詰まった時やイライラしている時に数回「シュッシュ」と顔の近くに吹き、鼻で深呼吸をしてみましょう。
気持ちを落ち着かせる事が出来るかもしれません。

■アロマストーン
アロマストーンは匂いを石に閉じ込めたタイプのものです。持ち運びが出来るようにケースの中に入っているタイプがいいでしょう。
こちらも、イライラしてきた時にケースを開けて、素敵な匂いで気持ちを落ち着かせましょう。

色々と紹介しましたが、すべては呼吸が大事なのです。
しっかりと気持ちを落ち着かせるために深呼吸をする事や、人に話す事、匂いを嗅ぐ事等すべて呼吸が関係しています。

誰もが仕事をしながらつらい思いや苦しい思いを経験している事でしょう。しかしそれを表に出してはプロにはなれません。
感情コントロールの仕方は人それぞれです。自分に合った「落ち着かせ術」を早めに見つけて、精神的に負けないプロの介護士を目指しましょう。