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介護士のお仕事

ご利用者様がインフルエンザに罹患してしまった場合の対応方法について

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介護施設において、冬場に警戒しなければならない病気の1つにインフルエンザがあります。
ご利用者様がインフルエンザに罹患しないように予防するのがまずは第一ですが、どんなに厳重なインフルエンザ予防対策を実施していても、100%インフルエンザを防ぐことができる保証はありません。

もしも、ご利用者様がインフルエンザに罹患してしまった場合に、介護施設ではどのような対応を考えなければいけないか、今回はそのような内容について触れていきます。

インフルエンザ予防接種は必須だが過信しない

介護施設にとって、インフルエンザは最も警戒する病気の1つであり、ご利用者様はもちろんのこと、介護士をはじめとした介護施設で働く職員すべてが、インフルエンザに罹患しないように心がける必要があります。

インフルエンザを未然に防ぐ方法として最も良く知られている方法は、予防接種の注射を打つ方法です。
ただし、多くの皆様がご承知のとおり、インフルエンザの予防接種をしたから絶対にインフルエンザに罹患しないとは限りません。

インフルエンザの予防接種だけでは、インフルエンザを完全に予防することはできない主な理由は2つあります。

1つは、インフルエンザの予防接種ワクチンは、そのシーズンに流行すると思われるインフルエンザの型を予測して事前に作られるため、予測と違ったインフルエンザの型が流行した場合は予防接種としての効果は大幅に低下することです。

もう1つは、インフルエンザの予防接種ワクチンの効果はおおよそ3か月~4か月と言われており、接種の3~4か月後には予防接種をした方においても、そのシーズンのワクチンの効果は低下し、インフルエンザにいつ罹患してもおかしくない身体に戻ってしまうことです。

介護施設の多くは、ご利用者様のインフルエンザ罹患予防、特に集団感染を回避するために11月前後にご利用者様と職員の両方がインフルエンザの予防接種を実施していますが、「インフルエンザの予防接種をしたから、今シーズンはインフルエンザにかからない」と過信しないことが重要です。

ご利用者様がインフルエンザに罹患してしまった場合

介護施設(特に入所施設)において万が一、ご利用者様がインフルエンザに罹患してしまった場合は、あわてずに対応することが重要です。

介護施設が個室タイプの場合、インフルエンザに罹患したご利用者様への対応は、原則そのご利用者様の個室で行うことが基本になります。
そのご利用者様には、インフルエンザが治るまでの期間は申し訳ないのですが、集団感染を防ぐための方法として、ご家族様にもきちんと理由を説明し同意を得るようにします。

多床室の場合は「かためる」よりも「拡散させない」

介護施設が複数人部屋(多床室)の場合、インフルエンザにご利用者様が罹患してしまったときに、介護士が誤解してしまいやすいのが「罹患したご利用者様を特定の居室にかためる」方法です。
以前は、このような方法があたり前のように思われていたこともありました。

しかし、現在の介護施設では「不用意な居室移動により、ウィルスをまき散らす恐れがある」という考え方と「ご利用者様の居室は、多床室であってもその方のなじみの住まいであり、不用意に住環境を変えるべきではない」という考え方によって、インフルエンザに罹患したご利用者様を不用意に特定の居室にかためないようになりました。

現在の介護施設では「インフルエンザを不用意に拡散させない」という考え方が主流となっています。

多床室の施設でも、例えば間仕切り、パーテーション、カーテン等を用いてウィルスが拡散しない環境を整えたり、インフルエンザに罹患中のご利用者様に関わる職員は、介護前後の消毒の徹底、マスクの着用、インフルエンザに関わるときに着用する衣類の工夫などによって、インフルエンザ罹患中のご利用者様の居室は変更せずにインフルエンザをしのぐという方法を取る施設が増えています。

医療機関は、必要以上に頼ることができない理由

「ご利用者様がインフルエンザに罹患したら、病院に入院させてもらえないの?」と思われる方も多いと思います。
しかし、インフルエンザなどの感染症に罹患している事があらかじめわかっている患者を、簡単に入院受け入れする病院は減ってきています。

なぜなら「病院にとっても、感染症の集団感染は場合によっては患者の生命をおびやかし、ニュース等になってしまう」リスクがあるからです。

したがって「インフルエンザになったから病院に入院させてもらおう」と安易に考えるのは危険と言えます。
介護施設においては、インフルエンザを拡散させずにしのぐという方法を考えて対応するように努めましょう。

まとめ

介護施設において最も警戒しなければならないインフルエンザ、完璧な予防策は残念ながらありません。
万が一、ご利用者様が罹患してしまった場合は、感染拡大を最小限にとどめる工夫が必要となります。

今回ご紹介した内容が、介護施設でご利用者様がインフルエンザに罹患してしまった場合の対応の参考になれば幸いです。

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