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育児世代の介護士向けコラム。働けそうな時間を先方に伝えるメリット

介護の仕事のイメージには「不規則」「休みがランダムで土日祝の出勤がある」等、育児世代の女性には「介護士として働きたいけど働きにくい」という感覚をお持ちの方もいらっしゃると思います。

しかし介護業界の慢性的な人材不足の解消のために、例えば求人情報以外の勤務時間で働くことができる介護施設も増えてきました。
(応相談、働く本人の希望を尊重など。)私の周辺にも育児世代でありながら、うまく時間を使ってパートで活躍する介護福祉士が多数います。

今回は、育児世代でも介護士として働くことができる可能性に触れてみたいと思います。

フルタイムは難しくてもパートなら勤務に入る余地あり!?

育児世代の女性が、入所型介護施設の常勤として早番、日勤、遅番、夜勤をこなすのは難しい面があるかと思います。

しかしパート介護士として働くとなると、話は別です。
パート介護士が働ける曜日や時間によって、常勤(フルタイム勤務者)の勤務シフトを調整する介護施設も増えてきています。

背景には「介護業界は常に慢性的な人材不足」なので「働く気持ちのある介護士は無理してでもつかまえておきたい」という、運営法人、施設側の事情があります。

示されている勤務時間にこだわらないで、聞いてみる

パートタイム労働希望者用の求人は、ハローワークはもちろんのこと、フリーペーパー、新聞折込チラシ、web媒体等で見つけることができます。

これら多くの求人情報には、パートタイム労働者の募集であっても、勤務時間が記載されているのが普通です。

ここで、育児世代で介護士として働きたい方にお伝えしたいのは「記載されている時間にこだわらず、気になった介護施設には問い合わせをしてみる」という点です。
例えば求人媒体に記載されていた時間が〇時~〇時までと記載してあっても、こちらから反対に「私の希望としては〇時~〇時間程度は就労可能ですが、いかがでしょうか?」と聞いてみるのです。

介護業界が慢性的な人材不足になっているので、求人情報に記載がない時間帯でも、先方から「ご希望の勤務時間でかまわないので入社(入職)していただくことはできますか?」等の話が出る可能性があります。

実際、私が勤務している入所施設でも、求人情報や内規には定めていない9時~13時の連続4時間勤務で、入浴介助と昼食介助中心で働いている育児期間中の介護士がいます。応募してきたときの経緯は「求人情報に記載されている時間はわかっていたが、自宅から程良く近いので、勤務時間に制限があっても働くことが可能なのか」という主旨の電話問い合わせが、きっかけだったようです。

おかげさまで、その介護士が勤務している時間帯に、常勤介護士は記録作成、保管物の整理など普段時間がなくて後回しになりがちな仕事に費やすことができているので、応募した介護士、入職を受けた介護士チーム双方にメリットが生まれた形になりました。

長期間勤めて常勤になるチャンスを狙う

育児世代の介護士として、今はパートタイムで働いているけれども、できるだけ長期間勤務し続けることを介護保険事業に携わる1人としておすすめします。

その理由は「パートタイムで長く働いていれば、育児が落ち着いた頃に常勤(正社員)登用のチャンスがめぐってくる可能性がある」からです。

運営する法人・施設側としては、パートで働いている頃の仕事ぶり、人間性がわかっているので、「面接のみで人材を判断して入社(入職)させるよりは、仕事ぶりや人間性がわかっている現任パート介護士の条件が整えば、常勤(正社員)に登用したい」という心境になるからです。

働いているパート介護士にとっても、全く初めての職場で常勤(正社員)としてスタートするわけではない、ご利用者様や他職員の気質がわかっているので、違和感や大きなストレスがなく常勤(正社員)になることができるのです。

何よりもご利用者様にプラス

この恩恵を受けるのは、パートで働いてきた介護士も、常勤(正社員)登用した運営法人・施設もそうですが、一番恩恵を受けるのはご利用者様と言えます。

なぜなら「知らない新人さんに介護してもらうわけではないので、ご利用者様が介護を受ける面で安心される」からです。パートであっても常勤であっても、ご利用者様から見れば同じ介護士だからです。

まとめ

いかがでしたか?
育児世代でもパートであれば介護士として働くことができる可能性があります。
うまくいけば自分の希望時間に就労することも可能かもしれません。
「介護の仕事に興味・関心はあるけれど、育児世代で働くのは難しい」と思っている方は、働いてみたいと思う施設、気になる施設に問い合わせしていただくことをおすすめします。上手く就労開始になれば非常にラッキーです。

今回ご紹介した内容が、育児世代で介護士になりたい方の参考になれば幸いです。

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