介護士の服装は私服が多くなっている？

みなさんが働く職場では、多くの就業先では制服が支給されているところや購入していることが多いのではないでしょうか。
例えば、工事や建築業界ではつなぎ服であったり病院では白衣といったような俗にいう「ユニフォーム」が支給・購入したり、事務や営業職の方はスーツを着用して仕事をしている職場が多いのではないでしょうか。

しかし、一部の職場では、私服を着用して仕事をしている職場もあります。
最近では、介護職の職場でユニフォームの代わりに私服やジャージを着用して仕事をする「私服の制服化」もすすめられているようです。

今回は介護士の「私服の制服化」について紹介していきます。

介護職では、私服の制服化がすすんでいる

これまでは、大体の職場では制服やユニフォームといわれる服を着用して仕事をしている職業がほとんどを占めており、電車内やスーパー等で買い物をする際、制服で買い物をする方を見て「あの人、仕事帰りなんだな」と感じていた方も多いのではないでしょうか。

しかし、現在介護職や医療職においては私服で仕事をするといった「私服の制服化」の動きが見られています。
これは、「家庭的な雰囲気」や「温かみ」といったような、施設を利用する利用者の方に「第二の自分の家」と感じてもらえるようにするため、普段の一般家庭の生活に近い雰囲気をだすためにとられてきたことです。

また、患者や利用者のなかには「白衣恐怖症」により、白衣や白衣に近い服を見ただけで血圧が上昇する方もいるため、そういった方向けにユニフォームの着用せず、私服で仕事をしていると考えられてもいます。
こういった理由から、私服の制服化がすすめられている背景があります。

どのような服装が適しているのか

私服の制服化といっても、どんな私服で仕事をしてもいいのかと考える方もいると考えられます。しかし、私服ならなんでもいいとは限りません。

当然ですが、普段の私服ならなんでもいいというふうにしてしまえば普通の私生活と仕事のケジメがつきませんし、真面目に仕事をしているのかどうかを疑われることもあります。
また、介護士は動くことが多いため動きにくい服装での仕事はよくありません。

では、どのような服装で仕事をすればいいのかが気になります。
それは、動きやすい服装が良いといえます。

また利用者の方にケガをさせては元も子もありませんので、チャックや金属類がついている服は好まれないでしょう。
さらに、女性の場合は胸元が開いている服装も着用しないことをすすめます。

一番おすすめな服装はジャージではないでしょうか。
何故なら、ジャージは軽く動きやすいためです。
また、チャック類がついていないためケガをさせる心配もございません。

しかし、いくら動きやすい服装だからといっても色がなんでもいいとは限りません。
理由は、暗い色ですと利用者の方に暗い雰囲気を出してしまいますし、人によってはお葬式の礼服に近いものを感じさせる場合があるからです。
そのため、服装だけでなく服の色にも注意が必要です。

制服のメリットと私服のメリット

服装一つとってもメリットデメリットがあり、ここでは、そのことについて触れていきます。

まず、制服のメリットは統一感がだせていることです。
これは、全員ユニフォームのため着用している服装がバラバラではないためであり、ユニフォームならではのメリットと言ったようにとれます。

また、私服のように揃える手間も省けるうえにまとめ買いによりコストを低く抑えることができます。

デメリットとしては、制服ではだせない雰囲気ではないでしょうか。
理由としては、どうしても制服となると「家庭的な雰囲気」や「温かみ」は出せなくなってしまいます。
また、職員の服装に違いがないため個性が出しにくくなるところもデメリットとして挙げられます。

私服の場合、「家庭的な雰囲気」や「温かみ」がだしやすく利用者が職員に親しみや好感が持ちやすくなることがメリットとして挙げられます。
また、職員一人一人の個性がうまくでることもメリットとして挙げられます。

しかし、制服と違って私服の場合は職員の服装がバラバラなため、統一感が見られなくなります。
また、コストが制服と違い高くつくことが多くなってしまうこともデメリットとして挙げられます。

まとめ

介護施設のなかでも私服の制服化がすすめられています。
しかし、私服ならどんなものでもいいわけではありません。
当然ながら、仕事をするうえで利用者にケガをさせる元となる金属類やチャックがついたものや胸元が開いている服は着用して仕事をするべきではありませんし、動きにくい服装で仕事をすることはオススメできません。

いくら私服の制服化がすすめられているとはいえ、きちんとTPOをわきまえた格好をするべきだと思います。
また、介護職は衛生面においても注意が必要なため、普段着と仕事着はきちんと分けておくべきです。