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介護士のお仕事

介護福祉士を持つケアマネと、看護師を持つケアマネの違い

現在ケアマネとして働いている方の多くは、介護福祉士や看護師から転身する方が多いようです。

元々持っている資格や経験をケアプランの作成に役立てていると思いますが、介護福祉士からと看護師から転身したケアマネの違いはあるのでしょうか。

そもそもどんな職業の人がケアマネになれるのか

介護福祉士や看護師の他に、ケアマネになれる職業があるのか調べてみました。

【ケアマネジャー試験受験資格】
医師・歯科医師・薬剤師・助産師・准看護師・保健士・社会福祉士・理学療法士・作業療法士・視能訓練士・義肢装具士・歯科衛生士・言語聴覚士・あん摩マッサージ指圧師・針師・きゅう師・柔道整復師・栄養士(管理栄養士含む)・精神保健福祉士

やはり医療・福祉に関連する職業の方には、ケアマネ試験を受ける受験資格があるようです。

ただし、資格を持っていればいいだけではありません。
業務や期間についても定められており、「その資格に関わる実務経験が5年以上」となっています。

また、条件を満たせば他の資格や無資格の方でも受ける事が可能です。

ケアマネの仕事とは

次にケアマネの仕事内容ですが、ケアプランの作成や介護サービスの調整・相談業務などが主となる仕事内容です。
(ケアプランの作成や相談については無料となっていますので、介護の事で悩んでいる時には、地域の居宅支援事業所や、地域包括支援センターに相談してみましょう。)

介護サービスを利用する為には「ケアプラン」がなければ利用する事が出来ません。それを作成できるのがケアマネになります。
利用者の状態を本人や家族、または主治医の意見などを取り入れて、どのようなサービスを受ける事が適切かを判断していきます。

利用するサービスが決まれば、必要となるサービス利用ができる事業所を決めていきます。
利用者の状態や体調などによっては、介護サービス利用の調整を行い、事業所と利用者の架け橋のような役割として対応していくのです。

施設で働くケアマネも内容についてはほとんど同じで、入居されている方のケアプランを施設内で生活する為にはどのような介助が必要で、どのような機能訓練が必要なのかをケアマネを中心に、介護スタッフ・看護師・本人や家族と話をしながらケアプランを作成していきます。

介護福祉士・看護師からのケアマネでは仕事の違いはあるのか?

冒頭で紹介したように、医療・福祉の色々な業種からケアマネの資格を取得することはできます。
しかし、介護福祉士からのケアマネと、看護師からのケアマネでは行う仕事内容に違いはあるのでしょうか。

なんとなく違いがありそうですが、実は違いはありません。
居宅支援事業所や地域包括支援センター、有料老人ホームや特別養護老人ホーム等には必ずケアマネが必要となりますが、介護福祉士からケアマネになっても、看護師からケアマネになっても業務に違いはまったくありません。

ケアマネは看護や介護は行いません。
あくまでも必要となる介護サービスや看護サービスを利用してもらうように、プランを作成して調整を行うだけですから、前職や他の資格については関係ないのです。

看護師ケアマネは方が信用されやすい?

ただし、看護師の資格を持ったケアマネは、介護福祉士よりも信頼されやすい話はよく聞きます。それは医療的な内容に強いからでしょう。

元々看護師として働いていたわけですから、薬の種類や医療行為等の基礎知識が介護福祉士よりもあります。
家族や本人が医療的な相談をしてきたとしても、その場で的確に答えられることが多いでしょう。

介護福祉士の場合は薬や医療行為などについては確認が必要ですから、その場で答えるわけには行きません。
だからと言って、介護福祉士の方が信用されないわけではありません。

ケアプランの作成方法がとても上手だったり、しっかりと介護サービスの種類を理解している方や、介護保険法についての知識が豊富な方もいますので、「看護師だから」「介護福祉士だから」という事はないでしょう。
結局はそのケアマネがしっかりと勉強し、知識があるかどうかが重要になってきます。

まとめ

今回、介護福祉士、看護師のケアマネの違いを紹介してきましたが、仕事内容に変わりはないようです。
ただ、介護サービスの種類の分野によって強み弱みはあるでしょう。

デイサービス利用が必要な利用者を多く扱っている方は、デイサービス利用についてはすぐに答える事が出来るでしょうし、訪問介護利用ばかり必要とする利用者の件数が多いケアマネは、訪問介護についてはすぐ対応できる事でしょう。

結局の所は、そのケアマネが「前職がなんだったのか」「他に持っている資格は何なのか」ではなく、知識と経験によって「違い」は出てくるようです。
ケアマネとしてしっかり知識を身につけて、利用者に安心して頼ってもらえるケアマネを目指しましょう。

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