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高齢者の方・ご家族の方向けコラム

「食事付き見学会」の印象だけで介護施設を即決しない。その理由は?

介護施設の「食事付き見学会」、最近では街の情報紙などでも多く見かけるようになりました。
「食事付き見学会」の印象が良いと、ついその介護施設の利用申し込みをしたくなるものですが、チョット待った方が良い場合もあります。
今回の記事では「食事付き見学会」の印象だけで介護施設を即決しない方がよい理由をご紹介します。

「食事付き見学会」の日、介護施設の朝礼は・・・

今からご紹介する内容は、介護業界で○十年働いてきた私の実体験の1つです。

ある介護付き有料老人ホームで働いていたときのことです。

「食事付き見学会」の日の朝礼で、施設長(ホーム長)がこんな事を言いました。

「今日は食事付き見学会があります。職員はいつも以上に笑顔であいさつをしましょう。ご利用者様に対する言葉かけもいつもよりていねいにしましょう。」

普通の発言のようにも取れますが、この発言をウラ返しの視点で読み取ると、
“ウチの施設は普段は職員は笑顔やあいさつが少なく、ご利用者様に対する言葉かけは、ですます調ではない”といったことが読み取れます。

普段から職員が笑顔であいさつがきちんとできて、ご利用者様に対する言葉かけが普段からていねいなら、施設長(ホーム長)が朝礼でこのようなことを言わなくてもよいのです。

よそ行き顔の職員ばかり?

何はともあれ、朝礼で施設長(ホーム長)から「笑顔、あいさつ、ていねいな言葉かけ」と聞いた職員は「昼食付き見学会のときだけは気をつけよう」という気持ちになります。
外部の方が来るから「笑顔、あいさつ、ていねいな言葉かけ」をするということになります。

「食事付き見学会」のときの職員の笑顔や言葉は、普段より気をつかっている様子になるので、外部の方にとっては「とりあえずはこの介護施設は良い印象」になるわけですが、これには気をつけた方がよいのです。

日常が見えにくい「食事付き見学会」

誤解のないように申し上げますが「食事付き見学会」に行くことが悪いと言っているのではありません。

「食事付き見学会」は、介護施設全体が外部の方に気をつかう雰囲気になるため、日常の様子が見えにくいということをお伝えしたいのです。

「食事付き見学会」の印象が良かったから、食事の後に配布された利用申込書に即記入・・・というのはチョット待った方が良いかもしれません。

まとめ

いかがでしたか?
「食事付き見学会」に行くことは介護施設選びのきっかけの1つですが、その時の印象が良かったから・・・と言って即決のように利用申し込みはしない方が、後々後悔しないかもしれません。
今回の記事が、介護施設選びで悩んだり迷われているご家族様のご参考になれば幸いです。

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