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高齢者の方・ご家族の方向けコラム

高齢者に多い病気、パーキンソン病の初期症状とは?

パーキンソン病は、1000人に1〜1.5人と言われており、65歳以上では100人に1人が罹患する病気です。また、80歳では10人に1人と罹患者数が増え、高齢者に多い病気と言っても過言ではありません。
では、高齢者に多い病気、パーキンソン病の初期症状について、ご紹介いたします。

安静時、何もしていなくても手足の震えがある

パーキンソン病で代表的な症状として、手足の震えになります。
特徴的なのが、安静時に手足が震えていることになります。

椅子に座った状態で、何もしていなくても手が横に揺れている状態や、ベッドに横になっている状態でも足が揺れているとき、パーキンソン病の可能性があります。

また、高齢者自身が、無意識の状態で手足が震えるため、自分でその震えを止めることができないのも特徴の一つとなります。また、歩き出すなど身体を動かすことで、手足の震えは徐々に収まるのも、パーキンソン病の症状となります。

筋肉の強張りがあり、人の介助を受けにくい

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高齢者自身は無意識ですが、介助しようとすると筋肉が強張り、抵抗する動きがあります。例えば、起き上がろうと頭の後ろに介助者が手を回し力を入れると、反対の方向に高齢者の力が入ることになります。さらに、全身の筋緊張が出現し、体が棒のような状態になることもあります。

そのため、介助する際には、高齢者自身が起き上がるよう声かけを行う又は、頭と腰と足とすべてを支え、一気に起き上がるよう介助することが重要となります。

一つ一つが一連の動作とならないため、介助する際にはすべての動作を一気に行うことで、身体を起こすことができます。

歩き出す時の足が出にくい、転倒に注意

パーキンソン症候群の高齢者にも似たような症状がありますが、立ち上がり歩き出す時の一歩がなかなか出にくく、つまづいてしまうのも症状の特徴となります。そのため、何もないところでも転倒しやすく、注意が必要となります。

また、歩き出せば特に問題なく歩くことができるため、歩き出す際に「1.2.3」などと声をかけリズムに乗って歩くことや、線を引きそこをまたぐよう指導することも重要なこととなります。

まとめ

パーキンソン病の初期症状として、静止時の手足の振るえ、筋肉の強張り、歩き出しが悪いなどがあります。

介助する際にも、パーキンソン病の症状を理解することが重要であり、介助に一手間加えることにより、高齢者自身も生活しやすい環境を作ることができます。

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