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高齢者の方・ご家族の方向けコラム

寝たきりでも筋力低下を予防する方法

高齢者が、転倒や病気により、突然寝たきりになってしまうことがあります。特に、高齢者の場合、一度寝たきりになってしまうと、元の生活に戻ることが難しくなってしまいます。そのため、寝たきりとなっても、筋力低下を予防し、元の生活に戻れるようリハビリを行うことが重要なこととなります。

寝たきりでも、筋力低下を予防する方法について、ご紹介いたします。

オムツ交換等、日常動作で組み込む

介護をしている中で、おむつ交換や更衣交換等を行う際に、介護者が主導となってケアを行うのではなく、寝たきり高齢者にもできる範囲で動いてもらうことが重要となります。

例えば、腰を上げて欲しい時に、「腰を上げてください」と声をかけ、自力で腰を上げてもらいます。そうすることで、腹筋と背筋、また足の筋肉も使うことになります。

さらに、右や左などを向いてもらうときにも、声をかけ自力で向いてもらうことにより、手の筋力も使うことになります。
このように、日常動作でできることを行ってもらうことにより、筋力低下を予防することができます。

ベッドのギャッジを上げ、ファウラー位の時間を作る

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医師の指示にもよりますが、もしベッドのギャッジアップが可能であれば、ファウラー位にする時間を作ることも重要です。ファウラー位とは、斜め45度の高さであり、腹筋、背筋を使います。

また、ずっと寝たきり状態でいることよりも、身体を起こすことにより、周囲が見え寝たきり高齢者にとっても楽しみの時間が増えます。その結果として、生きていくことの喜びや楽しみなども生まれ、がんばろうという意欲も増してくる可能性があります。

医師の指示を受け、ギャッジアップが可能となれば、身体状況を確認しながら徐々に筋力アップをして行くことが重要となります。

リハビリスタッフによる、専門的なリハビリ

介護職や看護師、また家族でできるリハビリは限られています。
そのため、筋力低下を予防するためには、やはり専門的なリハビリを導入することが重要なこととなります。

どの程度の寝たきりで、どのくらいの期間寝たきり状態かにもよりますが、寝たきり期間が1〜2週間以上続いている場合には、専門的リハビリの介入をする方が良いと考えるのが妥当です。

リハビリスタッフによるリハビリは、初めはベッド上から開始し、筋力アップと同時に医師の指示のものと車椅子に乗れる状態に回復すれば、車椅子でのリハビリに変更されていきます。また、専門的なリハビリを早期に介入することにより、寝たきりの期間を減少させることができます。

まとめ

寝たきり状態となっているということは、何らかの病気を抱え寝たきりとなってしまっているため、医師の指示のものと可動領域を確認していかなければなりません。そのため、医師の指示を元に、できることを行うことが重要となります。

また、高齢者にとって、筋力が一度低下してしまうと、元に戻すのに有する時間が、若者に比べ2〜4倍以上かかってしまいます

そのため、筋力低下を予防するためには、一日でも早くリハビリを開始することが重要となります。また、専門のリハビリスタッフが早期に介入することで、一層筋力低下を予防することができます。

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