介護をするためには知っておきたい。高齢者が生きがいとしていること

認知症高齢者も含め、高齢者はただ生きているだけではなく、生きがいを持って生きているという事を、介護者は理解することが重要です。
高齢者が生きがいとしていることとは何か、ご紹介いたします。

孫に会う事は生きがいに繋がる

高齢者は、孫に会う事を楽しみにし、生きがいとしている高齢者も少なくありません。そのため、施設に入所している高齢者は、孫が来るかもしれないと売店でおやつをたくさん買っておいたり、在宅にいる高齢者は、お小遣いをあげるために封筒にしまっている人もいます。
いつ来るかわからなくても、もしかしたら土日などの休みの日に来てくれるかもしれないと思い、それを生きがいに孫を待ち続けている高齢者も少なくありません。

外出して、新しいものを買う事

高齢者は、これまで様々な人生経験を得て高齢となり、介護が必要な状態となっています。また、それまでの期間、我慢や苦労もあり自分のためにお金を使うことがないまま、高齢となってしまっていることも少なくありません。
そのため、自分の服やカバンや靴等、自分自身のためにお金を使う事を楽しみにしている高齢者もいます。今の流行がわからなくても、「これ、素敵」と思う物をまた、新しいものを目にし身に着けることを楽しみにし、それを生きがいにしている高齢者も少なくありません。

人との出会い、交流は充実した生活のためには必要なこと

高齢になり、介護が必要となると、他者との交流が減り、家に閉じこもりがちになる高齢者も少なくありません。そのため、ヘルパーや施設の介護職員などとの交流は、高齢者にとっては楽しみの場となります。
孤独を愛し、生涯一人で生活をしていきたいと思う人もいるかもしれませんが、これまでの人生の中で様々な人と出会い、高齢になりその知人が亡くなり、人との付き合いが減少してしまい寂しい気持ちで日々過ごしている高齢者もいます。そのため、人と出会い交流することを生きがいとして生活を送っているのです。

まとめ

高齢者にとって生きがいというのは、私たちが思っている生きがいと少し違うかもしれませんが、日々の張り合いを持ち生きていくという事が、生きがいとなっていることが多いのです。そのため、変わり映えのない日常生活の中でも、人とのかかわり交流が楽しみとなり、また自分のために生き続けることが生きがいとなりその生きがいを楽しみに生活をしているという事を、介護者が知ることが重要となります。