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高齢者の方・ご家族の方向けコラム

高齢者の虐待、ネグレクトは命の危険さえある

高齢と共に、今までできてきたことができなくなり、人の手を借りなければ生きていくことも難しくなります。誰の手も借りず、生き続けられれば特に問題はありませんが、医療の進歩と発展と共に超高齢化社会となり、介護が必要な高齢者も増えているのが現状としてあります。

しかし、今日のわが国において介護者が不足しており、介護者の負担が増えているのも事実としてあります。
そこで、高齢者の虐待、ネグレクトは命の危険さえあると言うことをについて、まとめました。

介護者の心のゆとりがない

少子高齢化社会のわが国において、主介護者の相談する家族がいないことが少なくありません。また、主介護者が困っている時に、すぐに助けに来てくれる人も少なく、介護者自身が一人で介護を抱え込み悩んでいるケースが多いです。

そのため、どうして良いのかわからず精神的に追い込まれてしまう介護者は、高齢者に対し罵倒を浴びせえてしまうことがあります。これは、良くないことであり一時的な行動ではありますが、介護者にとってはどうすることもできず虐待となってしまいます。

介護者の心のゆとりがあれば、このような暴言などに伴う虐待は減少する可能性は高く、介護者に対する心身へのサポートが重要となります。

嫌味を言われ続ける高齢者

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高齢者は、自己中心的なところがありまた、善悪がわからないこともあります。そのため、例えば食事中に入れ歯を出すことや、排泄の話をしてしまうことがあります。

このような時、一緒にいる介護者だけではなくその家族も不快な思いをしてしまうことがあります。その際に、「もう、一緒に住めない。でていけ」等と、本当は思っていなくても日常的に行っている高齢者の行動に耐え切れなく、言葉として出てしまうことも少なくありません。

高齢者は、認知症があったとしてもインプットされた言葉は忘れることはありません。
そのため「でていけ」と言われた言葉だけを覚えて、「必要のない人間なんだ」と言う風に考え悩む高齢者もいます。嫌味を言われることで、自己嫌悪に陥り自殺帰途を覚える高齢者も少なくなく、家を出て徘徊をしてしまいそのまま帰らない人となることもあります。

食べ物ではないものを食べてしまうことも

高齢者の食事と、介護者の食事は同じものを食べられないこともあります。
介護者が、毎日お粥や軟らかい物ばかり食べるのも苦痛ですし、逆に高齢者は軟らかい物しか食べられないことがあります。

作る側の手間を考えた時、介護者が心身ともに疲労に達した時、食事を用意しないで出かけてしまうこともあります。しかし、高齢者はお腹が空いたら何かを食べたいという衝動に駆られ、介護者を待つと言うことはできないことが多いです。

そのため、冷蔵庫を空け腐っている食べ物も食べてしまうことがあります。食べ物を食べるのであればまだ良いのですが、入れ歯洗浄剤などを食べ物と勘違いして食べてしまうこともあります。介護者が、少しの時間なら良いやと思い、介護放棄をしてしまった時、高齢者はそれすらもわからず食べてはいけないものを口にし、死に至ることもあります。

まとめ

高齢者の介護は、先が見えなく日々認知症の悪化や、高齢者の気分のムラなどがあることにより、介護者は心身ともに疲労困憊状態となります。そのため、高齢者に対し虐待行為やネグレクトをしてしまうことは、致し方がないことなのかもしれません。
また、介護者自身の生活のゆとりや、心の健康を保てない限り、高齢者に優しく介護を行うこと自体が難しいことなのかもしれません。

しかし、高齢者への虐待、ネグレクトは犯罪であり、あってはいけないことです。
また、結果として高齢者が命を落とす危険性もあると言うことを理解し、介護を行っていく上で介護者の相談先・ストレス発散の場所を見つけていくことが重要となります。

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