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高齢者の方・ご家族の方向けコラム

高齢者虐待は忘れた頃に!?ニュースにならくても施設選びは慎重に

ご利用者様のご家族様にとっても、一生懸命誠実に働く介護士にとってもショックだった高齢者虐待(というか事件)と言えば、神奈川県川崎市で起きた、某介護付き有料老人ホームにおけるご利用者様の転落死ではないでしょうか?

そのようなニュースは一時的に取り上げられますが、気がつくとその事件性も忘れられがちになりますが、この“世間が忘れた頃”というのが、これから施設を選ぶご家族様にとっては大切なタイミングになります。

ニュース直後はどの介護施設も慎重になっている

いきなり私見ですが、この業界の多くの介護士はご利用者様に真剣に向き合い、尊厳を持って関わっている介護士だと思っています。
仮にその介護士の能力が不十分だったとしても、多くの介護士は心の優しい介護士が多いと感じています。

そのような中で、高齢者虐待(川崎市の某有料老人ホームのご利用者様の転落は疑わしき介護士が殺人罪に問われました)のニュースを耳にすると、一生懸命仕事をしている介護士は何とも残念な気持ちになるものです。

ともあれ、このような高齢者虐待のニュースが報道された直後の介護施設というのは、管理職クラスが自分たちの施設は虐待が発生してないか、自主点検をしたり注意喚起をしたりするところが多いです。

ご家族様に申し上げたいのは、このように各施設が慎重になっているタイミングで介護施設選びをしようとすると、どの施設も対応に慎重になっている分、ご家族様から見ると“どこも良い施設”に見えてしまう可能性があります。
施設の本質が見えにくくなっているので注意が必要です。

行政の監視力が上がる分、施設の本質は見えにくい

介護施設
また、このような高齢者虐待のニュースの直後は管轄する行政も監視力を高めます
介護業界では「行政の実地検査(実地指導)が抜き打ちで来ることがある」という通知が公の文書として通知されました。

行政の通知文は、介護施設を引き締める上では効果があるのですが、やはり管理職クラスが介護士たちに注意喚起をしますので、その施設の本来の姿は見えにくくなります。

ご家族様の立場からは、やはりどの施設も良い施設に見えがちで、施設選びはタイミングとしては難しいと言えるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?今すぐにでも介護施設を選びたいご家族様にとっては、少し慎重になってしまう記事だったかもしれません。

しかし、ご本人にとって入所するということは、人生の最期に向かって生きていく場所になるということです。「急いで入所させたけど、職員の対応が良くなくて施設選びに失敗した」とならないように、今回の記事がお役に立てれば幸いです。

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