コミュニケーションのコツ
認知症の方と寄り添うために、ご利用者様の不安な気持ちを理解しよう!
- 2016.07.20 @ 新着
- コミュニケーションのコツ
介護士にとって、認知症のご利用者様との関わりも大切な仕事です。
しかし大切な仕事とわかっていても、認知症のご利用者様とのコミュニケーションに苦労することもしばしばではないでしょうか?
そんな悩める介護士の方に、今回は認知症の方と寄り添うために、ご利用者様の不安な気持ちを理解する内容の記事をご紹介します。
認知力の低下による不安
“認知症”といっても、近代の医学の発達により様々なタイプの認知症があることが確認できています。各々の認知症の細かな特徴はこの記事では省略しますが、認知症の症状に共通して言えるのは「ご本人は、わからなくなっているからこそ不安を感じている」ということです。
「認知症のご利用者様が、短い時間に何度も同じことを聞いてくる」といった経験を持つ介護士は実に多いと思います。経験の浅い介護士は、ついつい「○○さん、さっきも同じこと言いましたよね」と返答してしまいがちです。
なぜ、認知症のご利用者様は短い時間に同じことを繰り返し聞いてくるのでしょうか?
認知症とはそのような脳内の病気であり、認知症のご利用者様は脳内の病気により認知力、記憶力が低下しているためご自身でも表現できないような不安を感じているからこそ、同じことを聞いてくるのです。
認知症でなくても、不安なときは・・・
話はかわりますが、私達も日常生活において不安になる場面は多々あるのではないでしょうか?
例えば、大事な会議の時間や、待ち合わせの時間が心配で、何度も時計を見て時間を確認したりする・・・
大事な試験会場の場所に初めて行くから不安で地図を何度も確認したりする・・・
こんな経験ありませんか?
認知症のご利用者様が、同じことを短時間で聞いてくるのは、これと同じような感覚だと思ってください。そのように思えると、介護士として少し冷静に、認知症のご利用者様の同じ言葉を受け止めることができそうな気になりませんか?
認知症は病気であると理解する
多くの介護士は、介護の始める上で何らかの介護系資格を取得したり勉強したりしていると思います。
当然「認知症は病気である」ということも学んできているはずなのですが、日々の仕事の中でついつい忘れがちになり「どうして○○さんは同じことを繰り返し聞くのだろう」と思ってしまうこともあると思います。
こんなときは基本に立ち返りましょう。
「認知症は病気である」と。
そしてそのようなご病気を発症しているご利用者様の生活を支えるのが介護士の仕事であるということを理解しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
認知症は病気であるという、ついつい忘れがちな基本に冷静に立ち返ることで、認知症のご利用者様とのコミュニケーションの向上につながります。
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