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介護士コラム~体験談~

良い介護組織は定時で帰宅!介護福祉士がある程度定時で帰れる理由。

私が介護職になりたての○十年前(?)は、「福祉はボランティア精神があって当たり前」という見方が強い(福祉業界だけのある意味身内だけの見方だったかもしれませんが・・・)時代でした。

以前の介護・福祉はボランティア精神が必要だった

私は一時期、障害者福祉(具体的には、身体障がい者の方と知的障がい者の方)で介護・支援の仕事をしていたことがありましたが、時間外勤務や休日勤務も残業代がつかなくても当たり前で、それに対して“労働者としてのクレーム”(残業代を払ってくれとか、休日出勤手当を払ってくれ等)を言う人も少なかったように思います。

今思えばものすごくおかしなことですが、当時の私は「福祉に関わっているんだから、ボランティア精神は当たり前」と思っていました。

今は違う。仕事のプロとしての精神を持つ介護チーム

看護チーム
しかし、今は時代が変わりました。今、私と一緒に働いている介護職員(入所型)には「不規則勤務であっても、基本定時であがるように」と伝えています。そして介護職員は引き継ぎ、申し送り等を勤務時間内に終えて、定時を過ぎると当たり前のように帰宅していきます。

私は、介護職のリーダークラスには同じように「介護職の部下をできるだけ定時で帰してあげて」と指導していますし、リーダークラス自身にも「何もないときは定時で帰るように」と指導しています。

ご利用者様の笑顔と安全のために介護福祉士は存在する

それはなぜか?勤務が終わったら心身共々きちんと休んで、次の勤務の時に心身共々健康で笑顔でご利用者様にあいさつをして勤務に入ってほしいからなのです。

介護職員、特に入所型施設は早番・日勤・遅番・夜勤と不規則勤務が多いと思います。
不規則勤務の中で例えば「今日遅番で明日早番」なんてときもあると思います。

遅番で定時にあがることができず、記録などを残業で行うなどすると、次の日の早番に体力的な疲れを持ち越すだけでなく、「昨日あまり休んでいない」という精神的な疲れをも持ち越すことになります。精神的に疲れていると、利用者さんに笑顔で接することができなくなる危険性があります。

それだけでなく集中力が途切れたりして介助中の介護事故を誘発する危険性もあります。どちらにしてもご利用者様の処遇によくない結果になっていることは確かです。

利用者さんの身体の安全を守るのはもちろん、利用者さんが心地良く過ごしていただくために関わる介護職員の笑顔のために、イレギュラーな対応以外は基本定時に帰るのが介護職員組織、介護チームの基本となってきています。

不規則勤務だったり土曜日曜祝日休めなかったりしますが、定時で帰れて、平日休みは役所や銀行に行って用が済ませたり、平日だからいろんなところに出かけても空いていたりと時間を有効に使うメリットもたくさんあります。

まとめ

話が脱線してしまいましたが、介護職員は不規則勤務であっても定時で帰宅できることが多い、こんな側面も介護福祉士になる魅力の1つだと思っています。

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