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介護士コラム~体験談~

私の周りにいる、こんな介護福祉士。誰でも始める事ができる例。

介護の仕事を始めてから実務経験を活かして介護福祉士を取得した方、専門学校などでキッチリ学び介護福祉士を取得した方、私の周りの仲間には様々な経歴と経過の中で介護福祉士を取得した方がいます。

「介護の仕事に興味・関心はあるけど、どうしても介護の仕事を始めるきっかけがつかめない、勇気がでない」という方、こんな方も介護福祉士として活躍しているということが参考になれば幸いです。

50代で介護を始めた「オジサン介護福祉士」

今回挙げるのはこんな方。
男性、介護の仕事を始めたのは55才、実務経験での受験資格にて介護福祉士を取得したのは59才。彼は、もともと介護とは縁のない一般企業に勤めていたサラリーマン。

3人の娘さんが成人になったのを機会に奥様に「3人の娘が成人になり、親としての責任は果たした。これからは人の助けになる仕事がしたい。その道には以前から関心はあったけど、未成年の娘3人を抱えての転職はためらいがあった。でもこれからは以前から関心のあった分野にチャレンジしたい」とお願いをして、それまで30年以上勤めた企業を退職し、当時でいうヘルパー2級(今でいう介護初任者研修相当の資格)を取得され、認知症高齢者のグループホームの介護職として就職されました。

初めての介護現場、ヘルパー2級で入所施設で2日間実習したとはいえ、たった2日間のしかも見守り中心の実習は全く役に立たなかったと彼は後から言っておりました。しかも、彼が今まで勤めた一般企業は機械が相手、機械はこっちのペースで操作ができ話したり歩いたりすることはありません。

ところが、今度は適度に歩けるけど、記憶力やコミュニケーション能力が低下している認知症の要介護認定を受けている高齢者!勤めはじめた頃の彼は表情がかたく、ご利用者様から話しかけられても(認知症のご利用者様から話しかけられているので、なおさら)どう受け答えしたらよいか当時はわからなかったと言っていました。

お互いに悩んだ1か月の休職期間

調理
さらに彼に追い打ちをかけたのが、認知症高齢者グループホームは介護職がご利用者さんと一緒に食事を作るのですが、今まで女性家族の中に男1人だった彼は、料理などほとんどやったことがなかったのです。
わずか1週間ほどで彼は上長に「1か月休職したい」と申し出をしました。

1か月の間にコミュニケーションと料理を学んでくるとの事。
上長も試用期間というか1週間しか働いていない彼を休職させるかどうか迷ったようでした(当然だと思いますが)が、人材不足に悩む介護業界・・・上長は許可をしたのです。

私は彼が本当にこの職場に戻ってくるとは当時は思いませんでしたが、なんと彼は戻ってきました!しかも別人のように笑顔でコミュニケーションをとり、苦手としていた料理も利用者さんに話しかけながらすることができるまでになっていたのでした。

これも後から聞いた話でしたが、彼の奥様は高齢者施設で働く管理栄養士だったとのこと、奥様の熱心なコーチングのおかげだったようです。

ここ年齢で始めても短期間でリーダークラスになれる

こんな彼は、介護をはじめて5年もしないうちにユニットリーダーをまかされるようになり、今では後輩職員の本当に良いお手本となっているのでした。

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