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介護士のお仕事

介護士の平均年齢と長く続けるコツ

介護という仕事は、日本人にここ10年くらいでようやく定着しました。
今では社会問題にもなっている高齢社会ですが、高齢者の数はまだまだ増え続けていく統計となっています。

介護の業界では、新卒から働いている人・転職を気に働きだす人・自分の親の介護をきっかけに働くようになる人・定年を迎えて働きだす人等、様々います。

今では多くの男性も介護業界で働くようになり、知名度も上がっているのですが、働き手は足りていません。
新しく働く事になる人もいれば、退職をしてしまう人も多いるからです。このまま行くと、2025年には40万人近く介護職員不足になると言われています。

今回は、介護士の平均年齢や、辞めずに長く勤めていける為のコツをご紹介していきます。

介護職員の中心は40代

まずは介護職員の平均年齢になりますが、介護士だけで考えると大体40代中盤になるようです。(サービス提供責任者やケアマネジャーは含まず)
その中でも訪問介護だけで計算すると、平均60代を超えるようで、介護サービスの種類によっても平均年齢は違うようです。

やはり働き盛りの40代が中心になっているようですが、意外にも男性介護士だけでみると30代の割合が一番多く、女性との平均が少し変わってくるようです。
女性の40代が多い理由としては、子育てがひと段落して、パート等で働きだす方が、大体30代後半から40代前半と言われているのでその影響だと言えます。

また、全体の割合が女性の平均である40代になっているのは、まだまだ女性の職業と思われている所があり、介護業界全体の女性職員は8割程度となっている為です。
男性が介護士として働いている事は、今では当たり前になっていますが、まだまだ全体の2割程度しかいないのです。

勤続年数・離職率

介護士は離職率が高いと言われていますが、勤続年数はどのくらいなのでしょうか。

平成25年度の統計ですと、継続年数は5.5年程度になっています。
意外と長いような気がしてしまうのですが、離職率は色々な業種の中でも高い方になっています。順位で言えば、毎年5本の指に入るくらいになっています。

それでは、離職する理由は何でしょうか?

・仕事場での人間関係や環境が悪い
・収入が少ない
・資格を取得したので新たな所で働きたい
・腰などの体調不良によりやめる

こういった所が離職に繋がる主な原因のようです。
こういった理由であれば、介護業界に限らず他の業種にもありそうですが、何故介護業界が目立ってしまうのでしょう。

離職しやすい原因とは

それは、就職しやすい環境が原因の一つになるでしょう。

介護業界は誰にでも勤まる職業ではありません。しかし、今では誰でも勤める事が出来ます。
誰でも勤める事ができると言うと語弊がでてしまうのですが、介護の仕事は無資格の方でも就職ができる「可能性」が高いです。(絶対ではありません)

多くの介護事業所は人手不足で大変な所が多く、求人を何週も出し続けている所もあります。
そんな中ようやく就職を希望している人が面接に来たとしましょう。その人が無資格だとしても、採用する事業所は多いのではないでしょうか。

求人費用もタダではないので、とりあえず採用し、教育・指導をしていく事でしょう。
それが初任者研修資格を持っていれば尚の事、「介護福祉士」であれば絶対欲しい人材になっていきます。

要するに、「退職してもすぐに採用される環境」が、離職率の高さに繋がっているのです。

長く勤めるコツとは

資格を取ったりして、自分のスキルアップや勉強の為に転職をする事は良い事だと思います。
せっかく取った新しい資格を活かせる部署に異動できれば一番ですが、それが難しい時などは、転職を検討するべきでしょう。

しかし特別理由もなく、「嫌になったから退職したい」「もっと楽な業務の所に行きたい」等の理由で転職するのは非常にもったいないと思います。
そういった理由での転職は、給料もまた一からの基本給になる可能性もあるし、実績や信頼関係を築いていくのも一からになります。

ものすごく待遇や条件、労働環境が悪いのであれば転職もやむなしですが、そうでなければ、今いる職場で続けていく事が昇給や昇格などの近道になると思います。

長く勤めるコツは、「頑張りすぎない事」です。これが一番です。
人が足りないから休みを返上・欠員が出たから遅くまで残業ばかりしていませんか?また、自分ばかりがその対応をしていませんか?これは悪循環になります。

そのうち心身ともに疲れてしまい、「やめよう」という状況に陥りやすいです。
時々なら良いですが、自分の予定や体調を考えて、無理な時は無理だと伝えていきましょう。

まとめ

今回は、介護士の平均年齢や、長く勤めるコツについてご紹介しました。

介護士はまだまだ女性の仕事という感じが抜けていませんが、男性も徐々に多くなってきている状況のようです。
介護業界全体を通して人手不足で、業界内を退職→就職と繰り返している人も多くいます。

転職する人も、できれば同じ所で働き続けたいと思っているでしょう。
その為には、日本全体が介護業界の事を考え、働きやすい環境や待遇を考えていく事が必要になってくるでしょう。

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